第2回宮沢賢治国際研究大会−速報レポート27日


第2回宮沢賢治国際研究大会



 【宮沢賢治国際フェスティバル2000/第2回宮沢賢治国際研究大会】 


速報レポート

 今日の花巻

  ■ 新聞にも連日掲載多数(27日の朝刊)

  ■ 花巻駅構内に賢治の顔出し看板

  ■ 花巻駅前

  ■ 駅前なはん通り

 27日の主な日程

  ■ 宮沢賢治国際研究大会(9:30〜12:00)
  ■ 閉会式(12:00〜12:30)
  ■ エクスカーション「種山ヶ原」探訪(13:20〜17:30)


 SOUNDデータについて

  ■ 音声で講演・発表などの一部を聞くことができます。
  ■ 再生にはリアルプレーヤーを利用しています。
  ■ パソコンによる制限事項等については、当該機種のホームページ等でご確認ください。

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Ver8 (英語版のみ)

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■8月27日(日)


参加受付
 最終日の受付です。宮沢賢治イーハトーブ館をはじめとする花巻市のスタッフの方々が対応されていました。連日早くから夜遅くまでご苦労さまでした。

研究発表大会
 澤田由紀子さん「詩法の交錯する場所(トポス)−「文語詩稿」−」
 賢治の「文語詩稿」は、それまでの詩の旧来の手法に対する新しい試みだったとの認識のもと、詩歌の時空間の移相等を分析し、賢治の韻文の本質への接近を論じて下さいました。

(370K)
 崔博光さん(韓国)「「雨ニモマケズ」のもう一つの読み」
 アジアの若者の「雨ニモマケズ」に対する感想などから、日本の枠にとらわれず、広く世界中の読者の視点からの、「雨ニモマケズ」への見方について話されました。

(372K)
 杉浦静さん「「歌稿[B]」の生成と解体」
 「歌稿[A]」の成立から「歌稿[B]」への移行を、用紙、筆記具、収録時期、筆写者、清書時期等から詳細に分析、賢治の「歌稿」生成の内奥に迫る論考を披露して下さいました。

(370K)
 水野達朗さん「翻訳される宮沢賢治−「なめとこ山の熊」英語テクストの文体−」
 「なめとこ山の熊」の英訳テキストとの対比で、賢治のテキストが時間的、空間的に特異な構成をとっているという指摘をされました。

(370K)
 周龍梅さん(中国)「賢治童話の“いじめ”について」
 賢治童話の大きなモチーフになっている「いじめ」について、「よだかの星」「セロ弾きのゴーシュ」「黄色のトマト」などを引用しながら、三つの筋立てで論を進めておられました。 そして、最後に氏は、理想社会を目指す賢治にとって、繰り返される人間の愚行を見かねて警鐘をならし続けたのではないかと結んでおられました。

(370K)
 小林節子さん「賢治の環境にみる環境倫理−仏教と環境を考える−」
 環境調査に関わっている小林さんは、環境問題に関する考え方として、賢治の仏教思想に注目した提案をされました。

(370K)
 佐藤栄二さん「アンデルセンの『絵のない絵本』と宮沢賢治」
 賢治がドイツ語で『絵のない絵本』を読んだ影響が作品の中に顕著であることを、童話と詩のそれぞれについて形式と内容の両面から多くの例証(「かしわばやしの夜」「どんぐりと山猫」など)を引いて話して下さいました。

(370K)
 ボグナ・ヤンコフスカさん(ポーランド)「宮沢賢治におけるユートピア思想」
 賢治のユートピアに関する考え方を、賢治の生涯の中から、「自然」「人間」「宗教」のそれぞれのユートピアとして分析し、その発展の内容をたどりました。

(370K)

閉会式
 12時より閉会式となりました。宮沢賢治フェスティバル2000運営委員会委員長、宮沢賢治イーハトーブ館館長原子朗より閉会のあいさつがありました。
 引き続き、宮沢賢治フェスティバル2000運営委員会委員長、花巻市教育委員会教育長谷地信子さんより閉会のあいさつがあり、関係者へのお礼が述べられました。

エクスカーション「種山ヶ原」探訪
 昼食をはさんで、午後は希望者を対象にエクスカーション「種山ヶ原」探訪として、半日のバスツアーが行われました。
 写真は、種山高原「星座の森」にある「風の又三郎」像です。中村晋也氏による1996年の作品です。
 江刺賢治の会をはじめ、ガイド役の方々より賢治ゆかりの場所について詳しい説明がありました。写真は前種山牧場長による牧場の歴史の説明の様子です。なだらかな草地の丘が遠くまで続く風景、そして何より高原の風がすがすがしい気持ちにさせます。
 エクスカーション参加者の記念撮影です。物見山登山口駐車場付近の高台で撮影されました。(拡大画像はこちら
 記念撮影を終え、種山ヶ原の最高峰、物見山までのハイキングです。片道約20分で頂上に着くことができます。
 標高871メートルの物見山頂上からの風景です。山々がまるで波を寄せるようも見えてきます。あいにくの曇り空でしたが、のびやかに続く尾根を見渡すことができました。賢治もこの風景を好んだことでしょう。(山頂からのパノラマ画像はこちら。西〜北の風景です。)
 登山道沿いには、賢治の作品にも度々登場する草花を見つけることができました。写真はうめばちそうです。今回の企画は半日旅行のため、訪問するこができなかった賢治ゆかりの場所もまだあり、またぜひ訪れたい場所でした。



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