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篠田浩一郎「「風の又三郎」の構造分析」『修羅と鎮魂 日本文化試論』小沢書店、9011月、193205

 記号学・構造分析の基礎概念を概括した後、「風の又三郎」冒頭の三種の対立構造を丁寧に分析、さらに現実と幻想の二項対立が頂点に達する嘉助の夢の中で又三郎が着ているガラスのマント、靴こそ、外国人ないし異人の換喩であり、記号としての「又三郎」とは、わが国の古い伝承にある南島の「まれびと」が遠く東北に及んで変型した姿ではなかろうか、と推論している。(天沢)

作品索引:「風の又三郎」