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鈴木敬司「『雪渡り』の創作方法―比較文学論的アプローチのための覚え書き―」比較文化、第4号、中央学院大学比較文化研究所、90年3月、7386

 「ドイツにおける「メルヘン」(『ヘンゼルとグレーテル』)」にみられる「様式」と、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』にうかがえる「方法意識」とを賢治の「創作方法との対比において考察」する。「雪渡り」の冒頭部分について、初出と発表後手入形とを比較して特色をおさえ、「メルヘン」と「ファンタジー」の「文芸用語としての意味合い」を確認した上で、ファンタジーの「方法」について「不思議の国のアリス」と、描写をめぐる「リアリティーの度合い」について「採集メルヘン」の「ヘンゼルとグレーテル」と比較検討して、「雪渡り」の位置を評価する。(栗原)

作品索引:「雪渡り」

事項索引:ファンタジー、「不思議の国のアリス」、「ヘンゼルとグレーテル」、メルヘン