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芹沢俊介「〈独り行くもの〉のドラマの外へ―「雨ニモマケズ」論―」仏教、第13号、法蔵館、9010月、108116

 賢治文学に共通する特質を〈独り行くもの〉と規定し、「あらゆるひとのいちばんの幸福」を探す方法に、「死を超えていこうとする」やり方と、「死を通らない」やり方との二通りが指摘できる、とする。「雨ニモマケズ」に代表されるデクノボーの思想は後者に分類され、そこにはもはや、ユートピアも農民芸術もなく、ただ〈絶対の他力の状態〉だけがあった、と解く。(鈴木)

作品索引:「〔雨ニモマケズ〕」

事項索引:デクノボー