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福島章「幻視者・賢治の狩猟的世界」Imago、vol 12、青土社、9012月、261271

 連載「ヒトは狩人だった」最終回。賢治は、宗教者、科学者、教師として、人間としては最も高い、知的な部類の階層に属しながら、自分の内なる意識に秘められた多くの蒼古的意識のうごめきにも無関心でいられず、狩猟段階や農耕段階の間に自分の胸の中に貯積され、何故か時折り意識の表層に顔をださないではいられない太古の記憶、狩猟段階での記憶と直面しようとした―と筆者は述べている。(萩原)