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分銅惇作「塵点劫の旅人・宮沢賢治―旅のイメージと時間意識―」国文学解釈と鑑賞、第55巻6号、至文堂、90年6月、3643

 分銅は賢治の四次元芸術を「彼が人生劇場と呼んだ三次元の空間に時間の概念を軸として加えることによって成立し得る四次元の世界」であると捉え、賢治の時間意識を問題とすることの重要さを指摘し、その時間とは物理的・歴史的な時間ではなく、「前世・現世・来世を包み込んで流れる宗教的・生命的な時間意識である」と言い、「塵点の劫」の旅、「「旅人のはなし」から」、「雨ニモマケズ」の三作品を中心に、法華経との関係を軸に賢治の時間意識を具体的に論究する。(大塚)

作品索引:「〔雨ニモマケズ〕」「塵点の劫」「「旅人のはなし」から」

事項索引:時間意識、島地大等、デクノボー、日蓮、法華経、四次元