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吉見正信「宗教者宮沢賢治の土壌」仏教、第13号、法蔵館、9010月、8693

 賢治の自己確立の地点を大正元年十一月の父政次郎宛書簡にみえる〈歎異鈔開眼〉に求め、それを宗教的血縁環境からの分離・離脱と限定し、〈法華経開眼〉に先立つ精神的経緯として年譜への記載の必要性を説く。また、栗原敦編・注「金沢大学暁烏文庫蔵 暁烏敏宛宮沢政次郎書簡集」に確認できる「少年会」の存在を、賢治の宗教的環境を示す事実として重視すべき、とする。(鈴木)

事項索引:暁烏敏、歎異鈔、仏教、法華経、宮沢政次郎