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赤坂憲雄「物語と異界」(講演録)、江古田文学、第10巻1号、江古田文学会、90年6月、2331

 折口信夫の物語論と重ねながら、物語=“異人・異界との交通の所産”とし、その交通の場、すなわち物語が発生する場を“境界”とした上で、異界を交通しやすい存在である少年の“少年という季節の終わり”をテーマにした作が「風の又三郎」である、と論ずる。また、「風の又三郎」には神隠し譚という物語が山男のフォークロアとして“反復”されていることを例にあげ、物語の普遍的構造(ここでは、ある物語が別の物語に“反復”される、という構造)が見られることも指摘している。(安藤)

作品索引:「風の又三郎」

事項索引:異界、異人、境界、少年、物語(論)、山男