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内田朝雄「宮沢賢治と宗教」国文学解釈と鑑賞、第5512号、9012月、4450

 「極力、宗教的熟語を避けようとしている」かに見える賢治作品の中で、それでもなお「眼を引く宗教的熟語として」の「まことのことば」「真言」に着目して、この「まことの言葉」から見えてくるものを探る。「当時の内外の仏教研究事情」「明治仏教革新運動」を概観し、島地大等『漢和対 照妙法蓮華経』の、著者、構成、内容についてやや詳しく説明して裏付けとし、「賢治の「まことの言葉」とは、法華経にいう「陀羅尼呪」と浄土真宗でいう「誠言」が、明治の人賢治のなかで統合されて生まれた」ものではないかと述べる。(栗原)

事項索引:漢和対照妙法蓮華経、島地大等、仏教