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内田収省「ほんたうのさいはひ みんなのさいはひ―宮沢賢治「銀河鉄道の夜」から―」江古田文学、第10巻1号、江古田文学会、90年6月、1422

 宮沢賢治の“ほんたう”への執拗な思念について、「銀河鉄道の夜」を取り上げて、語る。とりわけ、家庭教師の青年とカムパネルラの死を取り上げ、子供の死によって犠牲となった父親の幸福に思いをはせ、賢治は“残された者の哀しみを知れ”と言いたかったのではないかとし、そこにトシの死を承服できなかった賢治の思いを読む。そして賢治はこうした死を超えた地点に踏み込んだ、とする。(安藤)

作品索引:「銀河鉄道の夜」

事項索引:ほんたうのさいはひ、宮沢トシ