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大藤幹夫「宮沢賢治童話研究資料覚え書(6)―一九五〇年代の研究傾向をさぐる(3)―」学大国文、第33号、大阪教育大学国語国文学教室、90年2月、7184

 本稿は「宮沢賢治童話研究資料覚え書」(1)(日本児童文学別冊『宮沢賢治の世界』76年2月)、(2)(「大阪教育大学紀要」77・2)、(3)(「学大国文」77・2)、(4)(同上89・2)、(5)(「大阪教育大学紀要」89・2)の後を受けたもの。一九五〇年代としては、(4)(5)から引き継ぎ、以後入手した資料を紹介しつつ、一九五三年まで筆が及んでいる。賢治の評価が高まる一方、教え子による賢治批判、佐藤勝治『宮沢賢治批判』の出版など、論が多様化する当時の動向が整理されている。また、一九五三年の学校図書館法の公布を背景に、賢治童話が「過去の遺産」という形で読まれたという受容史も含まれている。(安藤)

事項索引:研究史、研究文献目録