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木佐敬久「宮沢賢治とシベリア出兵(その2)」天秤宮、第2号、発行者宮内洋子、9011月、48166

 前項の続編、400枚の長編評論。初期短編の一つ、「花椰菜」論。この作品を、「氷河鼠の毛皮」と同じく「シベリア出兵を直接題材にした作品」としてとりあげ、細部にわたって詳細に論じつつ、農学校の職員室における賢治の内的状況や、「山男の四月」「北守将軍」など他の童話や詩をも引き込んで縦横に論を展開している。著者によれば「花椰菜」は「農学校教師時代に、数年前の徴兵検査の心象を反芻し、中心に据えて書いた作品」であるという。(天沢)

作品索引:「あけがた」「花壇工作」「歌稿B」「銀河鉄道の夜」「大礼服の例外的効果」「烏の北斗七星」「山男の四月」「花椰菜」「春と修羅」「マサニエロ」「氷河鼠の毛皮」「双子の星」「冬のスケッチ」「鼓者(〔いたつきてゆめみなやみし〕下書稿)」「北守将軍と三人兄弟の医者」

事項索引:家業、宗教、白藤慈秀、徴兵検査、鳥、花巻農学校、堀篭文之進、ロシア文学