1-88

私市保彦「賢治童話の魔術的地図―土俗と創造力―」武蔵大学人文学会雑誌、第21巻1・2号・通巻第80号・81号、武蔵大学人文学会、90年3月、157194

 「西欧的感覚と思想を身につけていた」「科学者として」、また「宗教人として」の賢治が、「村里の外の伝承と超自然の世界」たる「カオス」からいかにして「表現」の世界をつむぎ出していたかを、「魔術」をキイ・ワードに、「人里と自然という対比」、「日本的他界幻想」との関連、「村里と自然と超自然の浸透」、「夢想の文法」による「創造力の飛翔と飛躍」などをめぐって、「若い木霊」「サガレンと八月」「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」「ひかりの素足」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」に即して論じている。(栗原)

作品索引:「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」「サガレンと八月」「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」「ひかりの素足」「〔若い木霊〕」

事項索引:自然、他界、超自然