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高橋世織「〈手〉と〈手稿のあいだ〉―宮沢賢治というテクスト行為―」文学、914月、2―13

 本論は、書く行為について、「〈言葉〉が肉体から滴り、奔出する突端としての〈手〉や〈口唇〉」、即ち総体としての手の表現の意味について考えたもの。『注文の多い料理店』に於ける、変身話と背景としての食品革命、発行人近森善一と広告の結び付き、賢治文学全体に見られる、筆記道具への関心や、言葉の繰り返しや、懸詞の妙といった賢治の特質などについて言及する。(大塚)