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中地文「「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」の成立考()()」東京女子大学日本文学、第7576号、913月・9

 まず()の第一章では〔若い木霊〕について幻想世界正起と消滅の物語りとの結論をだす。()の二章では鈴木健司、伊藤真一郎、大塚常樹らの論を検証しつつ、主人公の遭遇する森を、伊藤の言うような「大人の世界」の象徴ではなく、恋愛感情と結びついた修羅の象徴であるとする。三章では「サガレンと八月」に出現する犬神の世界を修羅の世界、くらげを通してみる、という設定を、清い眼から汚れた眼へという視座の転換とみる。(大塚)

作品索引:「サガレンと八月」「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」〔若い木霊〕

事項索引:修羅