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中村文昭「宮沢賢治の童話―八つの特色―」江古田文学、第102号、江古田文学会、911月、146154

 宮沢賢治の作品の魅力を成長(読む人の心が成長し子供から老人になるまで読み続けることができる)ととらえ、その魅力の秘密を、「夢」(理性で割り切れない人生を精神のかぎりをつくして証明しようとする心)、「子供」(人間の理想型)、「文体」(主人公の年齢に即したもの)、「三つのパターン」(童話の構造上の区分)、「父と母」(子供たちを守り教育する精神の愛としての「父」と、大自然の象徴としての「母」)、「旅と冒険」(心の成長を促すもの)、「キャラクター」(妥協を知らぬ本質的な無垢)の八つのキーワードで解説している。(安藤)

作品索引:「いてふの実」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」「ひかりの素足」「やまなし」「雪渡り」「よだかの星」