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松尾麻子「『銀河鉄道の夜』試論―夢幻の銀幕(スクリーン)―」跡見学園女子大学国文学科報、第19号、913月、7185

 「銀河鉄道の夜」をひとつの「映画」として受けとめ、「読者とジョバンニの心のスクリーンに映し出された映像」とその表現構造の特質を捉えた作品論。観客(読者)とジョバンニの共通領域、ジョバンニの主観におけるカムパネルラとの共通領域とズレ、それらに「幻想世界」への移行や現実への帰還の原理を重ね、「幻想世界」の旅の中で様々なモチーフの違結を映画的技法によって説明し、主観と映像の関連付けを「別離のモンタージュ」として整理し、「銀河鉄道の夜」は「文字に書き表せない何か」を「映像におげる『多声的相貌』」になぞらえられるようなものによって表した作品だとまとめる。(栗原)

作品索引:「銀河鉄道の夜」

事項索引:映画、モンタージュ