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宮沢賢治『宮澤賢治 近代と反近代』洋々社、919月、208頁、20cm

 大別すると二つのテーマから成る。一つは「近代と反近代のはざまに在る賢治の問題」であり、もう一つは「色彩語を中心とした賢治語彙」である。前者は、時代状況や先行研究を視野に入れた総論と、詩「〔そのとき嫁いだ妹に云ふ〕」や童話「〔フランドン農学校の豚〕」などの作品解析を試みた各論とを含む。後者は、色彩語の語彙抽出資料の提示を眼目としたもので、表出論、文体論への基礎的足固めとしての意味合いを有す。(鈴木)

作品索引:「五〇六〔そのとき嫁いだ妹に云ふ〕」〔フランドン農学校の豚〕