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吉田文憲「エロスの波動の「物語」―谷川雁『ものがたり交響』にふれて―」現代詩手帖、第349号、思潮社、919月、175179

 谷川雁『ものがたり交響』を評しながら、谷川論に響き合うかたちで「鹿踊りのはじまり」を論じたもの。冒頭から十行目までの間に、語り手の入眠儀式から、「夢」、「「夢」の中の嘉十の物語」という「始源性≠孕んだ」「演劇的空間」に入る仕掛けがあり、嘉十の物語には「異郷訪問譚、すなわち垣間見の禁忌と「成年戒」の二つの神話的伝承(説話)と儀礼」が重層していると指摘する。(杉浦)

作品索引:「鹿踊りのはじまり」

事項索引:説話