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文芸教育、第54号(臨時増刊)、明治図書、91年2月

本号は244頁を総て「宮沢賢治を授業する」というテーマのもとにした総特集。巻頭言で西郷竹彦が「なぜ、いま宮沢賢治か」という命題を述べ、それに続いてシンポジウム「「気のいい火山弾」から何を学ぶか」及びパネルディスカッション「なぜ、いま宮沢賢治か」及び対談「「やまなし」を読む」を置いて、賢治と教育現場との接点を求めている。次に、「文芸研の授業をどう見るか」という命題で、西田良子、山元隆春、大藤幹夫、松崎正治の各氏の論がある。そして足立悦男「文芸研の宮沢賢治研究史」で前半を締めくくっている。後半は「宮沢賢治を授業する」ということで、西郷竹彦の実験授業二例と、小、中、高のそれぞれにふさわしい教材を配して現場教師によるそれぞれ「雪渡り」「狼森と笊森、盗森」「なめとこ山の熊」の実践例を示す。その次に、賢治に関する教育者として或いは実践者としての立場から賢治についての感想を寄せ書き風に収録し、三井喜美子、安藤修平が小学校及び中学校に教材として採録された宮沢賢治の作品を分析している。(萩原)