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天沢退二郎「魔界年の幻想と妄想―江戸川乱歩と宮沢賢治―」国文学、学燈社、91年3月、3639

 大正十年上京し、『春と修羅』詩稿の執筆に没頭していた賢治と松村武ら乱歩文学に登場する「遊民」たちとは、同時代に同じく都会の下宿やに生活したいわば同居人であり、前者(賢治)の幻想は自然に、後者のそれは都会に彷徨したという差はあるものの、妄想者としては同類であったとする。(大塚)

事項索引:大正文化