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別役実「インタビュー 物語は断片(かけら)に…―銀河鉄道の夜からみる〈世界〉の構造―」新日本文学、第457号、、907月、1426

 『イーハトーヴォ行き軽便鉄道』をまとめた別役実へのインタビュー。「近代的な自我意識がほとんど感じられない作家」、「母親的な原理の中に可能性を見いだしていった」「父親的なるもので同調しなかった賢治」という作家像を語り、「銀河鉄道」というものの構造に対しては「時空を超えた銀河鉄道伝説というものがあり、その銀河鉄道伝説が、ジョバンニ、カンパネルラ、ザネリという仕掛け人を通じて、突然覚醒したという感じ」と言い、「賢治の場合は、対象化ではなく、眠っている世界を局部的に探ることの方が重要だったのではないか」とみる。他に、共同体との距離を三人に割り振るアイデアも示されている。(栗原)

作品索引:「銀河鉄道の夜」

事項索引:自我