2-95

栗原敦「詩篇「〔わたくしどもは〕」異見―宮沢賢治の罪障感をめぐって―」実践国文学、第39号、実践国文学会、913月、7781

 吉本隆明が『近代日本詩人選13宮沢賢治』で示した「〔わたくしどもは〕」の読みに対して、作品が書かれた頃の賢治の生活や時代の状況、そのなかでの賢治の担った課題や商と農の「「中間」者的位置の限界」への嘆きなどを確認しながら、「作者宮沢賢治が抱いていた、不労所得に対する罪の意識が、「花」をめぐる「妻」の行為と、「わたくし」の不審、かすかな疎隔感に託されていた」、「作者の暗示は、「妻」のあっけない死は、三世を貫く因果の応報として現象した、そう感じさせようとしている」と異論を提示した。(杉浦)

作品索引:〔わたくしどもは〕

事項索引:商業、農業