事務局だより

第73号 2004.09.10
宮沢賢治学会イーハトーブセンター事務局発行


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もくじ

第15回定期大会プログラムについて

地方セミナーin千葉 追加募集

2004年度会費納入のお願い

イーハトーブ館図書室
 図書・資料受入れ報告(2004年1月19日〜3月14日)


第15回定期大会プログラムについて

お詫び旁々、定期大会実行委員会より ご報告

 秋の定期総会と研究発表会が近づきました。会員の皆様には、楽しみにされていることと存じます。昨年は見送られました第二日目午後のポランの広場について、ご要望に応えて今年は復活するなど、本年も盛りだくさんの行事が企画されました。

 ただ、その中で、第二日目の午前に行われる研究発表会につき、残念ながら申し込まれたすべての方に発表していただけないことになり、まことに申し訳なく存じます。といいますのも、昨年の発表会について、いささか 時間的に詰め込みすぎた感があり、もう少し質疑にも余裕が欲しいとの反省がありました。そのため今回は発表者数を少し絞ることにしたためです。

 今後、より多くの方の発表を企画することなども検討しなければなりません。なにぶん、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。

 本会の催し物は、会員外の方も参加できますので、どうぞおさそいあわせの上、おいでください。

 9月22日(水)

会場 NAHAN(ナハン)プラザ        (東北線花巻駅前)

▼第14回宮沢賢治賞、イーハトーブ賞贈呈式

 主催 花巻市     10:00〜12:00
選考経過報告、主催者あいさつ、受賞者あいさつ、本賞受賞者記念講演

▼定期総会 13:30〜14:15

 議事 @規約の改正について
    A二○○三年度事業報告及び収支決算の承認について
    B二○○四年度事業計画及び収支予算について
    C役員の改選について

▼賢治研究リレー講演  14:30〜15:30

 @吉見正信(岩手県) 「賢治「挽歌」へのたどり」

 A小川達雄(埼玉県)

 B山根知子(岡山県) 「妹トシをめぐる出会い」

 C松澤和宏(愛知県)

▼イーハトーブサロン―私と賢治― 15:45〜16:45

 「私と賢治」というテーマで参会者が、5分間の中にそれぞれの思いを気軽に述べあうコーナー。ただし、「宣伝」や「行事案内」だけの内容のものは、ご遠慮いただくことといたしましたので了解願います。

 なお、発表者への記念品として、ガイドブック『賢治のイーハトーブ花巻』二冊を用意いたしますので、どうぞ皆様ふるってご参加ください。当日会場にて申込を受け付けます。

▼参加者交流・懇親会  17:30〜18:30

 1日目の行事終了後、同会場にて、参加者交流・懇親会を開催いたします。会費千円、当日会場にて受付いたします。

9月23日(木・祝日)

会場 宮沢賢治イーハトーブ館

▼研究発表       10:00〜12:00

1長山雅幸「宮澤賢治の社会思想研究の試み」

 賢治が、1927年(昭和2年)に「羅須地人協会」の活動がもとで、花巻警察署の事情聴取を受けたという話は有名であり、そしてまた、賢治が「重い口調で誤解を招いては済まない」(「先生と私達」)と言ったという話もまた有名である。しかし、この証言から、「羅須地人協会」の活動は社会主義とは無縁のものであったという推定がなされるのが通常であるように見える。しかし、先行研究によれば、この頃の賢治は労農党稗和支部に援助を行っている。また、「サキノハカという黒い花といっしょに」や「生徒諸君に寄せる」からは当時の社会主義思想の影響が見られる。 賢治の蔵書に目を移せば、賢治はマルクス『資本論』を所蔵していたようである。また、直接マルクスにつながるものとしては、ブハーリン『史的唯物論』があり、そしてトロツキーとモリスの名が「農民芸術の勃興」に見られる。賢治が生きた時代は、国家主義(帝国主義)と社会主義とのせめぎ合いの時代であった。啄木が直接影響を受けた大逆事件、そして花巻農学校時代に起きた甘粕事件などと続く。こうした時代の潮流の中で賢治がいわば「真空状態」で思索していったとは考え難い。蔵書にあるものに加え、出版状況もそうである。クロポトキン『麺麭の略奪』、マルクス『共産党宣言』など、次々と社会主義思想が日本語に翻訳され、出版されている。こうした時代状況の中で賢治の晩年の思想を検討したいと思う。

2横田由紀子「北海道における賢治の受容−小田邦雄と更科源藏のかかわり−」

 更科源藏は北海道では有名な詩人であるが、彼は単に詩人として活躍しただけでなく、多方面にわたって文学活動を展開した。その中に、賢治にかかわるものがある。一つには、賢治没後三年に、道東の根室で開かれた賢治の追悼会に参加し、その時の様子を『宮澤賢治研究』に載せたことがあげられる。
 小田邦雄は、おそらく北海道で初めて本格的に宮澤賢治研究に取り組んでおり、その成果を何冊かの著書として発表している。
 二人とも、賢治が広く知られるようにな以前に賢治にかかわる研究等に手をそめているのである。北海道における賢治の受容がどのようであったかを考える場合、まずみていかなくてはならない二人であると思われ、今発表では、いくつかの点をとりあげたい。

3平岡弘子「表現からみるジョバンニの自立」

 銀河を走る列車の中で出会ったカムパネルラを、ジョバンニは「ぼくたち」は「いっしょ」だったのだと思う。この出会いを受けて、「北十字とプリオシン海岸」では「二人」という表現が多用されている。「二人」いっしょの行動、「二人」いっしょの感情であるかのように語られ、会話もどちらが発したか判然としない箇所もある。
 ところが、車内の乗客との交流が進むにつれて「二人」という表現より、「ジョバンニ」「カムパネルラ」と一人一人を個別にとらえる表現が増え、二人をいっしょに語るときも「ジョバンニとカムパネルラ」「ジョバンニたち」という表現に変わっていく。
 人々との出会いを通し、ジョバンニが嫉妬、哀しみ、葛藤等様々な感情を経験していく中で成長し、カムパネルラから自立していく過程をこうした表現から見ていく。ジョバンニにとって、出会う全ての人がカムパネルラであり、「みんな」が大切になっていくのだ。

4倉持純子「宮沢賢治〈花鳥童話〉論

 賢治の残した童話分類メモより、童話創作初期に〈花鳥童話〉という一連の作品を構想していたことが知られている。〈花鳥童話〉を読むと、〈あらゆる生物を究竟の幸福にいたらしめやうとしてゐる〉という〈宇宙意志〉の存在を感じとり、それを動植物の世界を通して描こうとしていた賢治の姿が浮かび上がる。また、賢治は童話を創作するにあたって、外国文学の影響を受けたといわれているが、中でも〈花鳥童話〉は、アンデルセン童話の影響が随所に現れている作品群である。賢治とアンデルセンの根本的な共通点は、童話という表現形式をとりながら《万人の文学》を目指した点にあるのだと思う。
 発表では、〈花鳥童話〉群を考察し、賢治の〈宇宙意志〉探求への軌跡を辿ると同時に、アンデルセン童話との比較を試みたい。その比較考察によって、〈花鳥童話〉の特質を照射することに繋がると思うからである。

▼ポランの広場       13:30〜15:00

(定員200名:入場先着順 開場13時予定)

宮沢賢治のうたコンサート
 う た:竹田恵子(歌手)
 ピアノ:林 光(作曲家)
◎ポラーノの広場のうた
■語りと即興演奏による童話「烏の北斗七星」
◎道ばたの黒地蔵(花巻の子守歌)
■宮澤賢治・詩/林光・・曲による「うた」たち・歩行について・のはらのまん中の ほか

▼宿泊のご案内

花巻観光センターをご利用ください。市内のすべての宿泊施設をご案内いたします。
  電話 0198-31-2244

賢治祭関連行事ご案内

9月18日(土)
◆花巻農業高校「賢治先生を偲ぶ会」
 ○吉見正信さんの講演、花巻農業高生によ る合唱、演劇、鹿踊りほか 午前9時から  会場・花巻農業高校
 9月21日(火)
◆賢治祭
 ○午後5時 献花 
  午後5時30分 鹿踊り、詩の朗読、合唱、野外劇、座談会など
会場 桜町雨ニモマケズ詩碑前(雨天の場合、南城小学校体育館)
 9月26日(日)
◆宮沢賢治記念館開館記念行事
 ○会場宮沢賢治記念館 前庭 胡四王神楽

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地方セミナーin千葉 追加募集

千葉セミナーは、若干定員に余裕がありますので、追加募集致します。同封チラシにて確認ください。

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2004年度会費納入のお願い

 本会の会費は、毎年4月から翌年3月までが年会費となっています。今年度の会費について未納の方に、今回事務局だよりとともに郵便振替の用紙を同封いたしました。同時に会費の受納は随時受け付けており、イーハトーブ館への来館のおり、郵便局、銀行へお立ちよりの際、収めてくださっても結構です。

 なお、昨年度の会費を未納の方で、本年9月末日までにお納めいただけない場合は、やむなく退会扱いとさせていただいておりますので、どうかお早めにご納付ください。

 郵便振替口座02330=7=26637
 岩手銀行花巻支店普通口座0480908
 名義 宮沢賢治学会イーハトーブセンター
 会費年額 一般 三千円、学生 千五百円
 賛助会員 三万円

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イーハトーブ館図書室
 図書・資料受入れ報告(2004年1月19日〜3月14日)

【寄贈図書・資料】

〔配列は受入日付順(ただし継続刊行図書等はひとつにまとめて記載)で、記載項目は、寄贈者(出版社)・書名・発行所(寄贈者・寄贈出版社と同じ場合は略)の順〕

         【寄贈図書・資料】 〔配列は受入日付順(ただし継続刊行図書等はひとつにまとめて記載)で、記載項目は、寄贈者(出版社)・書名・発行所(寄贈者・寄贈出版社と同じ場合は略)の順〕

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