| 銅鑼について教えてください |
0 名前 : obata 投稿日 : 2004年02月08日(日) 17時13分42秒
はじめまして。 私は賢治のHPを見ていまして、銅鑼掲載の賢治の詩の多さについ感激して以下の質問を出したところ、このHPの存在を教えて頂き書き込みを薦めて頂いた者です。 私は逸見猶吉という詩人の生き方に惹かれ追いかけているものです。その関係で賢治資料館も何度か訪ねたことがあります。古い同人志誌に感動でした。その中でどうしても確認したかったのが銅鑼掲載の北海道紀行文でした。寄稿者名はイニシャルだったのですが、当時逸見は銅鑼には参加していませんでした。 彼の文か、別人の文かわかりませんが彼が北海道に旅した意味は大きく、目的、行き先が知りたいのです。趣旨は違っていますが、銅鑼が在りましたら何とか教えて下さい宜しくお願い致します。 賢治資料の保存の質にはいつも感服です。銅鑼の情報をいただけらありがたいです。 宜しくお願い致します。 |
1 名前 : ネリ 投稿日 : 2004年02月09日(月) 05時58分52秒
obataさん いま銅鑼(復刻版)が手元にないので、あるもののなかで、逸見猶吉が北海道行きについて書いているものを参考までにお知らせします。(もうご存じかもしれませんが) 『宮沢賢治全集』(文圃堂版)の紹介の文ですが「修羅の人−宮沢賢治氏のこと」というもの冒頭です。(発表は「三田文学」昭9・5)です。) 私は数年前、身勝手な悪るい事情から東京を去って津軽海峡 を渡ったが、あれはたしか三月の初め、たちまち函館の魅惑 に耽溺したまま月余。そしてその年の秋、またも同地に飛ん で眩暈の日を送ったことがある。潮臭い街の陰地を彷徨ひな がら、死にかけてる女と酒を飲んだり、山瀬の青い息吹きに つめたく晒されたり、要塞の下に墓地のある、そこからサガ レンの雲がみえ、露西亜文字と鴉のむれとアカシヤと、酷か った、まったくあの頃もいまもなんといふ月並みの酷さだ。 醒めてることの稀ないまいましさ。その両度の旅におもへば 詩集「春と修羅」が鞄の底にたしか蔵はれてゐたやうな気が するのだ。(略)だが、「死ト現象」などに没頭してゐた私は、 ああ、いいな「小岩井農場」「オホーツク挽歌」と思ひながらも 何故か茫漠とした虚しさにおそはれて、謀反気のやうなものを 感じてしまふのだつた。 「銅鑼」の紀行文が、逸見のものかどうか、期待されますが、数日後には、目次等お知らせできると思います。 |
2 名前 : obata 投稿日 : 2004年02月09日(月) 22時11分09秒
リネさんへ ありがとうございます。 20数年頭にこびり付いていたものです。 銅鑼の復刻版が有ることも知りませんでした。 逸見は昭和3年北海道を旅して ウルトラマリン3部作「報告」「兇牙利的」「死ト現象」 を脱稿、翌年『学校詩集』に寄稿したそうです。 賢治資料館で『学校詩集』を見た時とても感激しました。 こうなると(略)部が尚更気になりますが、前文はとても逸見的に思えます。 詳細がわかりましたら、ご記載の程、何卒宜しくお願い致します。 又、銅鑼の復刻版でも捜す目的が出来ました。 本当にありがとうございます。 |
3 名前 : Brown Pig 投稿日 : 2004年02月10日(火) 12時08分02秒
obataさん ネリさんが「銅鑼」復刻版を調べていらっしゃる間に、ちょっと口をはさませていただきます。新校本宮沢賢治全集の第十六巻(上)に「銅鑼」全号の収載作品題名&作者の一覧が載っていますが、それでみるかぎり、《北海道紀行》の文章というのは、どの号にも入っていません。ただし、obataさんのおっしゃるものに多少似たものとして、「北海道へ」(失名氏)という詩が第13号(昭和3年2月1日発行)に載っています。次のようなものです。
北海道へ 嘗つての日のために
汗や垢、煤、埃で君が今着てゐる上着が黒ずみ、すり切れるころに そして雑木林の葉が落ち切つてしまふ頃に君は帰つて来るに違ひない 痩せこけた、髭の間からやつぱし君は君らしい眼つきを輝かし乍ら さて私は何から話さなければならぬと間誤つき 私の出した手をあはてて握り お互ひに死なないうちに飯が喰へたことを笑ひ 迎へに来てない同志のことを気づかひ お、君、私はかへつて来た さう君が言ふときやつぱし私は此処にゐるだらう トロツコを押してゐる同志に手を挙げ 非常汽笛をぶん鳴らしたい気持で 冬荒れの海へ行かうか いや、疲れてゐるだらう おれはちつとも
福島、茨城さかへの炭坑街を突つ切り 平、その向ふは知らない仙台、岩手 北海道へ! ただ。……へ! そんな気持になりたかつたのだらう君を おれ達は知つてゐるんだ 速くかへつて来い、そしてゆつくり行つて来い! (失名氏)
ネリさんの引用されている猶吉が書いた文中に、《3月と秋に》北海道に赴いた旨が書かれてあります。(「銅鑼」第13号は、それ以前の同年2月1日付けの発行です上、内容もなんだか逸見猶吉のものらしくありません。「嘗ての日のために」という傍題も「かつての」というところが意味がよく判りません。) ちなみに、「銅鑼」は同年6月1日発行の第16号で終刊になっています。 |
4 名前 : ネリ 投稿日 : 2004年02月12日(木) 13時59分49秒
obataさん 「銅鑼」を探しましたが、おっしゃるような紀行文発見できませんでした。 また「(ウルトラマリン第一)」の「報告」が発表された「学校」を見ましたが、逸見の(紀行文)は発見できませんでした。 ところで、「学校」6号(昭4・10)に「報告」が発表された際には、(ウルトラマリン第一)という副題はついていませんでした。 『学校詩集』の時に連作にして、まとめてつけたのでしょうかね。 いまのところこのぐらいの情報しかありません。 |
5 名前 : obata 投稿日 : 2004年02月16日(月) 22時46分40秒
Brown Pigさん、 ネリさん、色々調べてくださいまして、ありがとうございました。 「修羅の人−宮沢賢治氏のこと」は宮沢賢治が亡くなられた時に追悼文として逸見が書いたものだったのですね。 私が見たのは、「北海道へ」(失名氏)という詩が第13号(昭和3年2月1日発行)だったのでしょうか 一瞬、目次のみだったので、なんとも頭から離れませんでした。 逸見が北海道を旅したのが昭和3年3月と秋であれば確かに「北海道へ」はそれ以前のものですね。 又、私が逸見の北海道行きにこだわっているのは、彼の家族が拘った足尾鉱毒事件を彼がどう捉えていたのか 北海道行きに鍵が有りそうなきがしていたからです。 そう、時々逸見に宮沢賢治と同じような臭いを感じる事がありました。 土えの拘りと言いましょうか・・・ 色々、参考になりました。 ありがとうございました。
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| 銀河鉄道の夜についての質問 |
0 名前 : sola1 投稿日 : 2004年01月18日(日) 22時23分26秒
はじめまして、お聞きしたいことがあって書き込みします。 古本市でザ・賢治という第三書館という所から出ている雑誌を買ったのですがそこに書かれている「銀河鉄道の夜」は私がいくつか持っている本と大きく違うのです。 まず、カンパネルラの死はジョパンニが牛乳を取りに行く最初の方で書かれています。そして最後には「黒い大きな帽子をかぶった青白い顔の痩せた大人」が登場します。 「銀河鉄道の夜」は何種類かあるのでしょうか、できれば旧仮名遣いのこの話を新しく買いたいのですが心当たりの出版社があれば、教えて下さい。 角川文庫も新潮文庫も言葉使いも新しくされていますし、内容も通常(?)バージョンなのです。長々と書いてしまってすいません。お願いします。 |
1 名前 : Gray Pig 投稿日 : 2004年01月18日(日) 23時16分02秒
『ザ・賢治』という本は、作者の没後、いくどにも亙って検討し直され改訂をされてきた宮沢賢治全集の、まだ原稿解読が不十分で間違いが多かった最初の時期(1938〜1940頃)の全集(文圃堂版や十字屋版など)を使って作られたものです。『ザ・賢治』が刊行された時には、すでに『校本宮沢賢治全集』が完結しており、過去の諸全集の誤りが多数みつかり、訂正されていました。そうした全集改訂や本文校訂の歴史をまったく無視してつくられた『ザ・賢治』の編集方針は甚だ非良心的といわねばなりません。 さて、あなたの御希望にもっともふさわしい文庫本となると、ちくま文庫の『宮沢賢治全集』第7巻がおすすめです。ここに収められている「異文」や「解説」をお読みになれば、多くの疑問点が解消することと思います。(旧かな使用) |
2 名前 : Gray Pig 投稿日 : 2004年01月18日(日) 23時54分40秒
追記 なお「銀河鉄道の夜」の自筆原稿全83枚のカラー写真版が1冊の資料として刊行されています。 その解説も参考になりましょう。 このホームページの「ライブラリー」にある売店の目録をご覧になって ください。(宮沢賢治記念館刊行 1700円 + 税 + 送料) |
3 名前 : sola1 投稿日 : 2004年01月19日(月) 00時01分12秒
さっそくのレスありがとうございます! なるほど、得心しました。ちくま文庫の『宮沢賢治全集』は5巻のみもっているのですが、 さっそく7巻も買ってみたいと思います。(小さい書店だと、ちくま文庫って少ししか置いてないんですよ(^_^;)) ありがとうございました。 |
4 名前 : Gray Pig 投稿日 : 2004年01月19日(月) 00時59分44秒
ついでに申し添えますが、前記全原稿カラー複製の題名は 『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の原稿のすべて』 です。賢治記念館とイーハトーブ館でしか扱っていないので、まずは電話で購入法をたしかめて、送ってもらうことになります。 ちくま文庫はおっしゃるとおり、買いにくいですね。私などは、農学校の強制肥育のせいか、体を動かすのがおっくうで、最近はたいていインターネット書店の通信販売にたよっています。送料はかかりますが、大きな本屋迄行く足代(バス・電車代)を考えれば得なほうが多いようです。 さきほどスーパー源氏という古書店検索エンジン http://www.murasakishikibu.co.jp/oldbook/sgenji.html で検索してみましたら、ちくま文庫『宮沢賢治全集(7)』が安価(400円)で出ていましたよ。
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5 名前 : sola1 投稿日 : 2004年01月19日(月) 22時58分26秒
おお!そんな便利なサイトが!思わず注文してしまいました。 古本屋街に行く手も考えていたのですが、普通の本屋さんより探すのが 大変でして。いや千円で悩む大人もどうかという感じデスガ(^_^;)。 ありがとうございました、たすかりました! |