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宮沢賢治学会イーハトーブセンター

第28回定期大会のお知らせ

                                           定期大会実行委員会

来る9月22日、23日の二日間にわたって、第28回定期大会が開催されます。
会員以外の方も参加できますので、どうぞお誘い合わせの上、おいでください。

 9月22日[] 会場…花巻市定住交流センター(なはんプラザ)東北本線花巻駅前

 ■第27回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式 【10:00 ~ 】
  主催/花巻市  選考経過報告、賞贈呈、主催者あいさつ、受賞者あいさつ、記念講演  等

 ■定期総会 【13:30 ~14:30】
  議事     ①2016年度事業報告及び収支決算の承認について
              ②2017年度事業計画及び収支予算の決定について 

 ■イーハトーブ賞奨励賞受賞者講演【15:00 ~15:30】
   30分程度の講演を予定しております。

     澁谷 りつ子 (第27回イーハトーブ賞奨励賞受賞者)

 ■第2回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞贈呈式 【15:45~16:15】
  贈呈式を開催し、賞の贈呈(趣旨説明と贈呈)を行います。引き続き受賞者から挨拶や成果の発表などをしていただく予定です。

 ■イーハトーブ・サロン 【16:30 ~17:00】
 「私と賢治」というテーマで参加者が5分間の中で、それぞれの思いを気軽に述べあうコーナー。ただし、「宣伝」や「行事案内」だけの内容のものは御遠慮いただいておりますので、あらかじめご了解願います。なお、発表者への記念品を用意いたしますので、どうぞ皆様ふるってご参加ください。申込みは、当日の会場にて受付けます。

 ■参加者交流・懇親会 【17:30~19:00】
 一日目の行事終了後、同会場にて、参加者の交流・懇親会を開催いたします。

  会費: 1000円  ※当日会場にて受付けいたします。

     9月23日[]    会場…宮沢賢治イーハトーブ館
     

 ■研究発表 【10:00 ~12:30】 

富永 国比古 【10:00~10:30】
発表題 : ほんたうの神様論争―賢治の『神観』
 「銀河鉄道の夜」の「ほんとうの神さま論争」の出典は『ベートーヴェンの荘厳ミサ』のクレド(credo)の一節、Deum verum de Deo vero. (まことの神より生まれたるまことの神)である。
 賢治は救い、ほんとうの幸いについて、深くキリスト教の教理に分け入って思索を重ねていた。彼は、「父なる神」、「子なるキリスト」、「聖霊」より構成される「三位一体論」を深く理解していた。「ほんたうの神さま」の上に「ほんたうのほんたうの神さま」が存在するのではなく、「ほんたうのほんたうの神さま」は、「ほんたうの神さま」と「同格」であるイエスキリストを示すことを知っていた。
 他に、賢治が「三位一体論」を知っていた証拠に、「ジョバンニの切符」のなかで、「聖霊降臨」に関する聖書の記述が取り入れている事実がある。
 また、「天上よりももっといいとこ」の出典として、ダンテ『神曲-煉獄篇』の「地上楽園」を提案したい。

高橋 在也 【10:35~11:05】
発表題 : 宮沢賢治と高橋元吉
 詩人の高橋元吉(1893-1965)は、萩原朔太郎・吉野秀雄・高田博厚と交流し、倉田百三主催の『生活者』(1926-29)に寄稿したことで知られる。生涯を群馬県の書店経営に捧げた。高橋は、賢治の死の翌年に刊行された最初の追悼本にして賢治論集である『宮澤賢治追悼』(1934)に「哀悼」という短文を掲載している。高橋と賢治をつないだのは、草野心平と高田博厚である。二人は、直接会うことはなかったが、詩集の交換をしている。互いの第一詩集『春と修羅』(1924)と『遠望』(1922)だ。二人には、〈地方〉で書く詩人という共通点がある。本発表では、交換された互いの第一詩集の詩想を手掛かりに、〈地方〉詩人をつなぐ共通の文化的特質を探りたい。

黄 毓倫 【11:25~11:55】
発表題 : 宮沢賢治と浅草オペラ ―詩「函館港春夜光景」を例に―
 浅草オペラは、今から凡そ百年前の大正五、六(19161917)年頃にその発端を成した。以来、大正十四、十五(19251926)年頃に終焉を迎えるまでの短い間、東京の浅草を中心に各地で盛んに上演され、大衆の間で爆発的な人気を得た。宮沢賢治も、上京するたびに劇場へ足を運び、浅草オペラの熱狂的なファン・「ペラゴロ」の一人であったと言われている。賢治の詩には浅草オペラの演目名や歌手(役者)の名前が見られ、自作のオペレッタにも、浅草オペラから受けた影響が窺える。本発表では、詩「函館港春夜光景(一九二四、五、一九)」を例に取り上げ、そこに書かれている浅草オペラ関連の言葉(「喜歌劇オルフィウス」「田谷力三」「セビラの床屋」「高田正夫」)に注目し、それらの詳細を調べることにより、詩の情景や書かれた背景とどのように結び付いているのかを解明することを試みる。大正時代の大衆演芸・浅草オペラの側面から賢治テクストを探ってみたい。

木野 陽 【12:00~12:30】
発表題 : 「銀河鉄道の夜」における列車と天の川の位置関係についての考察と「そらの野原」の空間的具体像の提案
 「銀河鉄道の夜」に登場する「不完全な幻想第四次の銀河鉄道」とその列車の走る「そらの野原」の全体像については様々な考察がなされている。その中で厚く支持されるのが、星座早見の記載のような、地上から見た星の配置がそらの野原の事物の配置と対応する説である。この説は銀河鉄道の空間的具体像を捉える案として重要である一方、列車が天の川の右岸を通るため、原作の記述とは矛盾すると取れる点が存在することが問題であった。
 発表者は「銀河鉄道の夜」の児童向マンガ翻案を上梓したが、その視覚表現にあたり、より原作の記述に対して妥当な銀河鉄道の空間的具体像を構築するために、そらの野原を星座早見の鏡写しである天球図と対応させ、位置関係の矛盾点を解消しつつ他の描写とも整合する説を着想した。
 本発表では、これまでの主な「銀河鉄道の夜」の視覚表現における列車と天の川、そらの野原の空間的表現について触れつつ、この着想について述べる。

 

 宮沢賢治学会イーハトーブセンター/宮沢賢治イーハトーブ館
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