宮沢賢治国際研究大会一覧

宮沢賢治生誕120年記念
第4回宮沢賢治国際研究大会

開催日時:2016年8月27日~29日
開 催 地:岩手県花巻市
 なはんプラザ、ホテルグランシェール花巻、花巻市内
テーマ:イーハトーブは今どこにあるのか
主 催:宮沢賢治生誕120年記念第4回国際研究大会実行委員

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イーハトーブは今どこにあるのか

 宮沢賢治の作品は、すでに世界十数か国語・民族語に翻訳され、その精神と事績の紹介はますます世界各地へと拡がりを見せています。先の東日本大震災に際しては、被災地日本への励ましのひとつとして、賢治が手帳に書き残した「雨ニモマケズ」が世界のさまざまな場所で取り上げられました。
昨年2015年には宮沢賢治記念館がリニューアルオープンされ、本年2016年は宮沢賢治生誕120年の年にあたりますので、宮沢賢治の精神を世界のさらに多くの人びととともに探究し、発信するために、国内外の愛好者、研究者による記念講演、研究発表等の機会を設けることに致しました。

メイン・テーマ設定の趣旨

 童話集『注文の多い料理店』の広告ちらしのひとつには、「イーハトヴ」(=イーハトーブ)は「一つの地名である」、「強て、その地点を求むるならばそれは、大小クラウスたちの耕してゐた、野原や、少女アリスが辿つた鏡の国と同じ世界の中、テパーンタール砂漠の遙かな北東、イヴン王国の遠い東と考へられる。」として、作品に描かれたような状景で著者の心象中に実在した「ドリームランドとしての日本岩手県」であると記されています。すなわち、イーハトーブとは、国境や民族を越えて通いあう何らかの働きによって、共に生きることができるところを名指したものといえましょう。宮沢賢治の銀河にまで拡がり、また人間を越えて生きる全ての生命におよぶ視線の下にもイーハトーブは見出されているのかもしれません。
 早くに高村光太郎は「コスモスの所持者」として、「内にコスモスを持つ者は世界の何処の辺遠に居ても常に一地方的の存在から脱する」と語り、それを賢治のイーハトーブと重ねていましたが、今また改めてイーハトーブの意味を問い返すことが求められている時なのではないでしょうか。メイン・テーマ「イーハトーブは今どこにあるのか」を掲げるゆえんです。

アーサー・ビナード (詩人・翻訳家)
 1967年、ミシガン州生まれ。子どものころから父親とたびたび渓流釣りに出かけ、川と湖の生き物に魅せられる。高校時代に文学を志して詩を書き出し、ニューヨーク州のコルゲート大学に進んで英米文学を学ぶ。卒業と同時に来日、日本語でも詩作を始める。2001年、第一詩集『釣り上げては』(思潮社)が中原中也賞に選ばれる。2007年に『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、2013年に『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。翻訳絵本にエリック・カールの『ホットケーキのできあがり!』『プレッツェルのはじまり』(ともに偕成社)、ドン・フリーマンの『ダンデライオン』(福音館書店)、ジョニー・ダドルの『かいぞくゴックン』(ポプラ社)『雨ニモマケズ Rain Won’t 』(今人舎)などがある。

平田 オリザ (劇作家・演出家)
 1962年東京都生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部に入学。在学中に劇団「青年団」を結成し、戯曲と演出を担当。卒業後、こまばアゴラ劇場の経営者となる。日本各地の学校において対話劇を実践するなど、演劇の手法を取り入れた教育プログラムの開発にも力を注ぐ。2002年度から採用された国語教科書に掲載されている自身のワークショップの方法論は、多くの子どもたちが教室で演劇をつくるきっかけとなった。代表作に『東京ノート』『ソウル市民』三部作など。現代口語演劇理論の提唱者であり、自然な会話とやりとりで進行していく「静かな演劇」の作劇術を定着させた。戯曲集のほか『現代口語演劇のために』など理論的な著書も多い。現在、東京藝術大学アートイノベーションセンター特任教授、四国学院大学客員教授・学長特別補佐、京都文教大学臨床心理学部客員教授、大阪大学コミュニケーションデザインセンター客員教授、首都大学東京客員教授、シューレ大学アドバイザー、日本劇作家協会理事を務める。

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宮沢賢治生誕110年記念
第3回宮沢賢治国際研究大会

開催日時:2006年8月25日~27日
開 催 地:岩手県花巻市
 花巻市文化会館、なはんプラザ、
 ホテルグランシェール花巻
 南斜花壇、宮沢賢治イーハトーブ館
テーマ:宮沢賢治―驚異の想像力 その源泉と多様性
主 催:宮沢賢治生誕110年記念国際研究大会実行委員会
 (花巻市、花巻市教育委員会、宮沢賢治学会イーハトーブセンター、関係団体)


 

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宮沢賢治国際フェスティバル2000
第2回宮沢賢治国際研究大会

開催日時2000825日~27
開 催 地:岩手県花巻市
 花巻市文化会館、なはんプラザ、ホテルグランシェール花巻
テーマ:「宮沢賢治多文化の交流する場所(トポス)」
主 催:宮沢賢治国際フェスティバル2000実行委員会
 宮沢賢治学会イーハトーブセンター

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宮沢賢治生誕100年記念事業
第1回宮沢賢治国際研究大会

開催日時:1996年8月27日~29日
開 催 地:岩手県花巻市
 花巻市文化会館、なはんプラザ、ホテルグランシェール花巻
テーマ:「世界に拡がる宮沢賢治」
主 催:賢治・啄木生誕祭岩手’96実行委員会
 宮沢賢治生誕100年記念事業花巻市実行委員会 宮沢賢治学会イーハトーブセンター

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