夏季セミナー「賢治文学の奏でるうた ──どこから来て、どこへ向かうのか ──」
宮沢賢治と音楽との関係は、これまでにも多面的な探究が行われてきています。伝記的な面では、賢治がどこでどのような音楽体験をしたのか、どのようなレコードを購入・鑑賞したのか、どのような知識を持ち、どのような音楽活動をしたのかということなど、調査・検討されてきました。また、賢治の創作に関する面では、賢治が作詞または作曲あるいは編曲した歌曲や、作品に挿入した歌の研究が行われるとともに、賢治文学の音楽性や、音楽と関係する作品・表現の研究も進められてきました。宮沢賢治学会イーハトーブセンターでも、最近では2021年に、賢治文学の音楽性とつながるオノマトペをめぐってセミナーを開催しています。
とはいえ、賢治と音楽の問題はまだ論じ尽くされていないといえるでしょう。今回のセミナーでは、賢治文学の音楽性がどこから来て、どのようにその文学に結実したのか問い直すとともに、作曲家や音楽・文芸評論家に、賢治および賢治文学と音楽をめぐって語っていただきます。花巻のコーラスグループによるうたもお届けします。
本会のセミナーにはどなたでも参加できます。懇親会以外は、事前申し込み不要です。
懇親会は新たな試みとして、花巻名物の「マルカンビル大食堂」で行います。懇親会参加ご希望の方は、このリンクを押すと表示される専用フォームに必要事項を記入し、お申し込み下さい。締め切りは7月20日です。
多くの皆さまのご参加を、お待ちしています。
〇期日: 2025年7月26日(土)
〇会場: 宮沢賢治イーハトーブ館 1階ホール
〇参加費:無料
〇主催:宮沢賢治学会イーハトーブセンター
〇内容:
13:30 開会の言葉
代表理事挨拶
13:40 基調報告
「宮沢賢治と音楽──入出力の多様性、語りと歌の連続性──」
浜垣誠司(精神科医)
──休憩──
14:30 鼎談 ~作曲家は語る、音楽・文芸評論家は考える~
「《宮沢賢治と音楽》について思うこと」(仮)
吉川和夫(作曲家)×萩京子(作曲家)×小沼純一(音楽・文芸評論家、詩人)
──休憩──
15:45 ミニ・コンサート ~作曲家とともに~
「賢治はうたう 賢治をうたう」(仮)
合唱:桜台コーラス & 解説:吉川和夫、萩京子
16:30 質疑応答
浜垣誠司、吉川和夫、萩京子、小沼純一、桜台コーラス代表者
16:55 閉会の言葉
18:00 懇親会(マルカンビル大食堂)
会費2000円(非会員3000円)