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イーハトーブ館企画展示

企画展「宮沢賢治─沢村澄子 現象的書展」を開催します

2022年7月2日(土)から10月10日(月)まで、宮沢賢治イーハトーブ館1階展示場にて、「宮沢賢治─沢村澄子 現象的書展」を開催します。7月23日(土)には沢村澄子さんによる子ども向けワークショップ「賢治さんのダンボール箱つみき」を、8月27日(土)には沢村さんによる屋外での公開制作を行います。


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第29回宮沢賢治賞奨励賞を受賞した沢村澄子が
宮沢賢治作品を書にしました。
手のひらに乗る小品から、壁一面の大作まで。
その書から様々な表情の宮沢賢治をご覧いただけるでしょう。
館内のみならず、野外にもユニークなインスタレーション作品が展開されます。

展示期間: 2022年7月2日(土)~10月10日(月)
時間: 8:30~17:00
会場: 宮沢賢治イーハトーブ館 1階展示場 ほか
主催:宮沢賢治イーハトーブ館/宮沢賢治学会イーハトーブセンター

「宮沢賢治─沢村澄子 現象的書展」

 「雲はなぜあんなに美しいのだろう……」

 35年前、盛岡に移住した沢村は、よく道に佇みその雲を眺めたといいます。時々の気温や湿度や風向きなどの、現象結果として生まれる雲……。
 ついに、「雲は何も表現していないから美しいのだ」とわかった時、沢村の現象的書作は始まりました。

 沢村は一貫して、〝場〟を重視した制作を続けています。今展でも、天井が高く凸凹のある展示場の特性や、館外の緑や風と、書はどのように呼応するでしょうか。
 宮沢賢治イーハトーブ館で初めてとなるこの書展は、ユニークで新鮮な空間性を提示することでしょう。

 宮沢賢治作品が、活字から手書き文字になることにより、新たな表情や意味合いを持ち始め、その書からこれまでに聞いたことのない賢治の音が、聞こえてくるかもしれません。

【沢村澄子略歴】

1962年大阪生まれ。新潟大学教育学部特設書道科卒業。高等学校、岩手大学の非常勤講師を経て、制作に専念。100回を超える個展を開催する。
2001年度岩手県美術選奨、2019年には第29回宮沢賢治賞奨励賞を、共に書の分野から初めて受賞。
書の概念を壊し、その本質を問う様々な活動は、野外インスタレーションにまでおよぶ。エッセイ、評論など執筆多数。

関連イベント

沢村澄子 子ども向けワークショップ
「賢治さんのダンボール箱つみき」

2020年7月23日(土) 13:30~16:30

  • 小学生~中学生対象
  • ダンボールに賢治作品などを書き、会場内に積んで共同立体作品とします。
  • 必要な材料はこちらで準備いたしますが、お好みの箱をお持ち下さっても結構です。
  • 墨や絵具を使用しますので、汚れてもよい服装でいらして下さい。
沢村澄子による屋外での公開制作

2022年8月27日(土) 13:30~

  • 講演「宮沢賢治と書 ライフ・オブ・ラインズ」
     岡村民夫(宮沢賢治学会イーハトーブセンター代表理事)
  • 質疑応答
    • 雨天の場合は屋内で行います

 

関連イベントの参加申し込みは、宮沢賢治学会イーハトーブセンター事務局まで。
電話: 0198-31-2116 FAX: 0198-31-2132 Mail: kenji.info@kenji.gr.jp