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お知らせ

「宮沢賢治ビブリオグラフィー」を更新しました

 このたび、2021年1月~12月の間に発行された、宮沢賢治関連の資料の網羅的収集・整理が完了し、新たなデータ301件を、「宮沢賢治ビブリオグラフィー」に追加しました。

 今回追加したデータの分類内訳は、下記のとおりです。

  • 【作品集】 7件
  • 【論集・特集】 19件
  • 【研究・評論】 94件
  • 【学位論文】 2件
  • 【国語教育】 7件
  • 【書評】 7件
  • 【座談・対談・インタビュー】 5件
  • 【エッセイ・その他】 110件
  •  過去目録の補遺 50件

 これで、当サイトの「宮沢賢治ビブリオグラフィー」収録データ総数は、14,967件となりました。

 どうかこの最新のデータベースを、宮沢賢治に関する調査・研究にお役立て下さい。

宮沢賢治ビブリオグラフィーへ

宮沢賢治ビブリオグラフィーとは

 宮沢賢治学会イーハトーブセンターでは、1990年以降に発行された、宮沢賢治作品の書籍や作品集、研究・評論、エッセイ、書評、対談・インタビュー、新聞記事、その他の文書を網羅的に調査し、「題名」「著編者名」「書名・誌名」「発行年月」「対象としている賢治の作品名」「キーワード」等を登録したデータベース「宮沢賢治ビブリオグラフィー」を、毎年作成・更新しています。

 当センターが年1回発行する機関誌『宮沢賢治研究 Annual』には、その年に集計された資料の最新目録に加え、各資料の内容要旨を、掲載しています。
 また、宮沢賢治の作品名および事項(キーワード)から参照できる、過去の全ビブリオグラフィーデータの索引も、掲載しています。

お願い

 宮沢賢治ビブリオグラフィーに登録されていない図書、研究、評論、その他の掲載誌紙について、ご寄贈、または入手方法などのご教示を、お願いいたします。

 宮沢賢治学会イーハトーブセンターでは、会員の皆様に広くご利用いただけるよう、資料の充実に努めています。

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イーハトーブ館企画展示

イラスト展「ひかるの世界」を開催します

展示期間: 2022年10月15日(土)~2023年1月20日(金)
時間: 8:30~17:00
会場: 宮沢賢治イーハトーブ館 1階展示場
主催: 宮沢賢治イーハトーブ館/宮沢賢治学会イーハトーブセンター

イラスト展「ひかるの世界」

ひかるは、花や木の実、昆虫などの自然が大好きな12歳(小学6年生)の女の子です。
幼稚園の頃から、季節の色や風の音、山の声など、自然から感じたイメージをイラストや詩で表現しつづけています。

人とお話しするのは苦手ですが、「ひかるの世界」のみんなとは、たくさんお話できるのです。
今回は、5~12歳(現在)の作品を展示させていただいております。
ぜひ、「ひかるの世界」をお楽しみ下さい。

展示作品の内訳
  • イラスト作品 84点
  • 手作り絵本、作品ファイルなど 40点
  • 木の実コレクション、立体アート作品 60点
展示風景

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総会 宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞 宮沢賢治研究発表会 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞

第33回定期大会のお知らせ

 

 来たる9月22日・23日に、宮沢賢治学会イーハトーブセンター定期大会を、下記の日程で開催いたします。対面形式での開催は、3年ぶりとなります。
 会員以外の方も参加できますので、どうぞお誘い合わせの上、お越し下さい。

 なお、新型コロナウイルスの流行状況によっては、花巻市関連施設の使用ガイドラインにより入場制限を行う場合がございますので、ご了承下さい。

9月22日(水)

会場:花巻市定住交流センター(なはんプラザ)
10:00~12:00 第32回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式

主催/花巻市
賞選考経過報告、賞贈呈、主催者あいさつ、受賞者あいさつ、記念講演 等

13:30~14:30 宮沢賢治学会イーハトーブセンター定期総会

議事:
 ① 2021年度事業報告及び収支決算の承認について
 ② 2022年度事業計画及び収支予算の決定について
 ③ 役員の承認について

14:45~15:45 リレー講演

1人20~30分で2名の方の講演を予定しております。講演のタイトルについては、当日に配布するプログラムでお知らせいたします。

  • 古川日出男(第32回宮沢賢治賞奨励賞)
  • アザリア奇譚部(第32回イーハトーブ賞奨励賞) 
15:45~16:15 第7回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞贈呈式

贈呈式を開催し、賞の趣旨説明と贈呈を行います。引き続き受賞者から挨拶や成果の発表などをしていただく予定です。

16:30~17:00 イーハトーブ・サロン

参加者が一人5分間で、「私と賢治」というテーマでそれぞれの思いを気軽に述べ合うコーナー。「宣伝」や「行事案内」だけの内容のものはご遠慮いただいておりますので、あらかじめご了解願います。
発表者への記念品を用意いたしますので、どうぞ皆様ふるってご参加下さい。
参加申し込みは、当日の会場で受け付けます。

参加者交流・懇親会は、新型コロナウイルス感染症対策のため、残念ながら中止とさせていただきます。

9月23日(金・祝)

会場:宮沢賢治イーハトーブ館ホール
10:00~12:30 宮沢賢治研究発表会
宿泊のご案内

花巻観光案内所・観光センターをご利用下さい。市内のすべての宿泊施設をご案内いたします。

  • 花巻観光案内所(花巻駅前):電話/FAX 0198-24-1931
  • 花巻観光センター(新花巻駅舎内):電話/FAX 0198-31-2244
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総会

【会員向け】2022年度総会招集について(通知)

 謹啓 会員の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて、下記により定期総会を開催いたしますので、ご出席下さいますようご通知申し上げます。

 ご出席いただける場合は、事務局あてにメール(kenji.info@kenji.gr.jp)またはFAX(0198-31-2132)または電話(0198-31-2116)にて、お名前と会員番号をご連絡下さい。

 ご欠席される場合は、できましたらお手元にお送りした「委任状」に必要事項をご記入の上、FAX(0198-31-2132)または郵送またはメール添付(kenji.info@kenji.gr.jp)にて、事務局にご送付下さい。

2022年度 宮沢賢治学会イーハトーブセンター定期総会
1 日時

 2022年9月22日(木) 13時30分開始(受付は13時より)

2 場所

 花巻市定住交流センター(なはんプラザ)

3 議題

 議案第1号 2021年度事業報告及び収支決算の承認について
 議案第2号 2022年度事業計画及び収支予算の決定について
 議案第3号 役員の承認について

※ ご出席いただける場合、事務局へお申し込みいただきますようお願い申し上げます。
※ 新型コロナウイルス感染症予防のため、当日入場制限を設ける場合があります。

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その他のイベント

講座「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」の申込み募集中!

 昨年に続き本年も、宮沢賢治とその作品を扱った卒論・修論を書こうとする学生向けの、講座を開催します。
 岩手県花巻市に本拠を置く「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」の理事・編集委員による、オンライン講座です。

 あなたも、第一線の宮沢賢治研究者の指導に触れつつ、研究の領野に踏み出してみませんか?

2022年10月2日(日)13:00~16:20
Zoomによるオンライン開催

  • 対象:宮沢賢治で卒論・修論を書こうとしている大学生および大学院生
  • 規模:講師  7名 参加者 20~25名程度
  • 主催:宮沢賢治学会イーハトーブセンター
タイムテーブル

13:00~13:10 セミナー代表挨拶 講師紹介
13:10~14:20 参加者自己紹介(テーマは受付で記入)
         講師によるテーマ説明(1人10分)・グループ分け
14:20~14:35 休憩
14:35~15:25 各グループでの懇談(前半)
15:25~15:35 休憩
15:35~16:15 グルーピングを変えて懇談(後半)
16:15~16:20 まとめ

講師

大島 丈志(文教大学教育学部 教授)
 農業・労働・経済・絵本

大塚 常樹(お茶の水女子大学 名誉教授)
 文学理論・科学・動植物・音楽

鈴木 健司(文教大学文学部 教授)
 仏教・地学・心理学

千葉 一幹(大東文化大学文学部 教授)
 文芸批評・哲学・比較文学・文明論

宮川 健郎(武蔵野大学 名誉教授)
 児童文学・子どもと読書・国語科教育

岡村 民夫(法政大学国際文化学部 教授)
 民俗学・フィールドワーク・表象文化論

森本 智子(武庫川女子大学文学部 非常勤講師)
 風景環境学・ポップカルチャー・恋愛

申込み方法

 下のボタンを押して、表示されるフォームに必要事項を入力し、送信して下さい。

「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」申込みフォームへ

 または、下記項目をメールに記入し、宮沢賢治学会イーハトーブセンター(kenji.info@kenji.gr.jp)までお送り下さい。
  名前 学校名 在学年 研究テーマ 電話番号 メールアドレス その他

 
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宮沢賢治研究発表会

第31回宮沢賢治研究発表会のご案内

 第31回宮沢賢治研究発表会を、下記の要領で行います。

 本研究会は、当センターとしても重要な行事の一つですが、今年は3年ぶりに、対面形式で開催できることになりました。
 会員以外の方も参加できますので、宮沢賢治に関心のある多くの皆様のご出席を、お待ちしております。

 なお、新型コロナウイルスの流行状況によっては、花巻市関連施設の使用ガイドラインにより入場制限を行う場合がございますので、ご了承下さい。

日時

2022年9月23日(金・祝) 午前10時~12時30分

会場

宮沢賢治イーハトーブ館 ホール

発表者と発表要旨 (五十音順に掲載しており、当日の発表順ではありません)

黄 毓倫

現代小説の中で奏でられる宮沢賢治 ──恩田陸『蜜蜂と遠雷』を例に──

 『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎、2016)は、第156回直木賞と第14回本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の長編小説で、主要登場人物である四人の若きピアニストが国際ピアノコンクールに挑み、葛藤しながら成長していく過程を描いた青春群像劇であり、「音楽小説」でもある。作中、第二次予選の課題曲の一つに、「春と修羅」というタイトルの曲が指定されている。他の課題曲は既存のクラシック音楽であるのに対し、「春と修羅」は唯一、架空の曲となっている。「宮沢賢治はすごく音楽的な作家だと思ったので、作中で使」ったという作者自身の言葉があるが、『蜜蜂と遠雷』における「音楽」の描かれ方は、賢治の音楽に対する認識を反映していると思われる。本発表では、『蜜蜂と遠雷』における「春と修羅」が演奏される場面の描写を中心に、同作がどのように賢治作品に現れる「音楽」と共鳴し合っているかを探り、賢治作品の魅力を、現代小説の中に新たに発見することを試みる。

齋藤 雅典

自筆教材絵図における土壌微生物に関わる図:羅須地人協会で「菌根」の講義をしたのだろうか

 宮沢賢治が羅須地人協会での農家向け講義のために作成した教材絵図が49枚残されている。それらの中には、土壌・栽培関連の図表とともに、植物の組織、細胞、微生物などの精密な図がある。本報告では、土壌微生物に関わる3枚の絵図に注目した。これらは、1) 硝化菌などの代表的な土壌微生物、2) マメ科の根に共生する根粒菌、そして、3) 寄生根と2種類の菌根の図である。賢治が参考にした可能性のある盛岡高等農林所蔵の関係書籍を調査し、これらの絵図の参考となった資料を探った。1) 2) については参考とした書籍・図版を推定することができたが、3) については調査対象書籍から参考にしたと思われる図版を見つけられなかった。「菌根」とは植物根に菌類が共生している状態を示す生物学の専門用語であるが、「菌根」に関わる科学的知見がきわめて限られていた当時、賢治が「菌根」を教材として選んだ理由について考察する。

増田 栞里

ザネリという存在への再検討

 本発表は「銀河鉄道の夜」に登場するザネリという存在に対して、物語の深層部における役割について検討するものである。
 従来のザネリに対する評価は、ザネリを快く思っていないジョバンニからの印象に基づいている。他方でザネリの言動だけに注目すれば、ザネリからジョバンニに対する直接的な悪意は感じられない。加えて物語自体がジョバンニの視点で書かれているという前提を考慮すると、鳥捕りやかおる子らに対して疑心や苛立ちといった負の感情を抱くジョバンニを純粋な善の側に立つかわいそうな子として捉えて、ザネリを一方的に悪意あるいじめっ子と評価することにいささか疑問が残る。
 この悪意なく悪意ある存在と誤認される様が、法華経の常不軽菩薩を彷彿とさせる。常不軽菩薩が「我不敢輕慢汝等」と呼びかけてさとりに導いたのと同じように、ザネリは「ラッコの上着が来るよ」と呼びかけてジョバンニを導く存在なのではないかと思われる。

山口 登

宮澤賢治とSTEAM教育 ~永訣の朝の新しい解釈可能性を求めて

 現在教育界ではSTEAM教育が推進されているが、賢治文学はサイエンス(S)とアート(A)が融合した希有な文学として高校生に学ばせる価値がある。
 高校国語教材の定番である「永訣の朝」に描かれた蒼鉛(ビスマス)という金属は現在最先端の科学技術で注目を浴びる金属である。私の考えでは、この詩にはビスマスの性質が至るところに表現されており、主題にも大きく関与している。これを理解するためには、ビスマスという非常に面白い性質を持つ金属について学ぶ必要がある。その上で、金属材料に対する興味を喚起し得るビスマスという金属を後期中等教育の現場で高校生が学ぶことの価値を示したい。
 詩教材は受験に関係ないものとして敬遠される傾向にあるが、これからの日本の教育を考える上で、このような性格を持つ賢治の詩、並びにSTEAMの先駆者である賢治の存在を高校生が学ぶことの価値を主張したい。

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イーハトーブ館企画展示

「宮沢賢治─沢村澄子 現象的書展」の図録を販売しています

──宮沢賢治に対する書の関わり方にとどまらず、文学に対する書の関わり方という地平でも本展が画期的な達成であることを確信する。(岡村民夫「ライフ・オブ・ラインズ 沢村澄子と宮沢賢治」より)

 現在好評のうちに開催されている企画展「宮沢賢治─沢村澄子 現象的書展」の図録が、出来上がりました。

 全50ページの充実した内容で、屋内で展示されている全作品のほか、壮大な野外インスタレーションも、迫力満点の写真で収録されています。
 7月23日に行われた子ども向けワークショップ「賢治さんのダンボール箱つみき」の記録からは、子どもたちの歓声や熱気が溢れてくるようです。
 また、宮沢賢治学会イーハトーブセンター代表理事岡村民夫による論考「ライフ・オブ・ラインズ 沢村澄子と宮沢賢治」は、宮沢賢治自身の「書」、またその作品中に現れる「文字」の魅力を紹介しつつ、沢村澄子の「現象的書」との多彩な共鳴を解き明かしています。

 以下に、図録の表紙とそのページのごく一部を、ご紹介いたします。
 現在、宮沢賢治イーハトーブ館にて、1部1,500円にて販売しておりますので、どうぞお買い求め下さい。

企画展「宮沢賢治─沢村澄子 現象的書展」図録・一部紹介

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宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞が決定しました

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞

若尾 紀夫 様

宮沢賢治の盛岡高等農林学校時代の教員の研究テーマや賢治との交流を調査し、同窓生の証言を集め、2006年から同窓会「北水会」会報に連載し、「北水会」発足百周年の21年に『同窓生が語る宮澤賢治』に集成した功績に対して。

【選考理由】
 若尾紀夫氏は、宮沢賢治の盛岡高等農林学校時代の教員の研究テーマや賢治との交流を調査し、同窓生の証言を集め、2006年から同窓会「北水会」会報に連載し、同窓会発足百周年の21年に『同窓生が語る宮澤賢治 盛岡高等農林学校と宮澤賢治 120年のタイムスリップ』に集成した。多くの教員の事績や卒業生間の交流を広く紹介する他に、開校の経緯を押さえ、当時の施設や教材の写真を充実させている。賢治にとどまらず盛岡高等農林学校の歴史的意義を整理した功績はイーハトーブセンター功労賞にふさわしい。

贈呈式について

 賞贈呈式は、令和4年9月22日(木曜)午前10時より、花巻市定住交流センター(なはんプラザCOMSホール)で開催します。

 贈呈式の詳細については、後日、改めてお知らせいたします。

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞について

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞の過去の受賞者

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宮沢賢治賞・イーハトーブ賞

宮沢賢治賞・イーハトーブ賞、各奨励賞が決定しました

 2022年度の第32回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞と、各奨励賞の受賞者が、下記のように決定しました。
 賞の贈呈式は、3年ぶりに花巻市のなはんプラザで、9月22日に開催する予定です。

宮沢賢治賞

栗原 敦 様

宮沢賢治の思想と事績と表現に関して綿密に調査し誠実に考察した論稿を、2021年に『宮沢賢治探究』上下二巻に集成し、賢治研究が多様に生まれ続ける中、実証と思索の統合が重要であることを示した業績に対して。

【選考理由】
 本賞の栗原敦氏は、宮沢賢治の思想と事績と表現に関して、綿密に調査し誠実に考察した論稿を、2021年に『宮沢賢治探究』(上巻「思索と信仰」、下巻「表現の論理」)に集成した。賢治と同時代の思想を広く参照し、賢治をめぐる家族・関係者・研究者に関する証言は貴重で、膨大な草稿に向き合い、年譜や事典の恣意的な記述や解釈を厳しく剔抉している。その上で、作品中の悲しみを抱える者への共感性が、思想や事績にも通底していることを指摘した。多様な様式で生まれ続ける賢治研究において、実証と考察を統合することの重要性を示した業績は宮沢賢治賞にふさわしい。

宮沢賢治賞奨励賞

朗読劇『銀河鉄道の夜』制作チーム(代表=古川 日出男)+ 監督・河合 宏樹 様

東日本大震災の2011年の12月から各地で上演した朗読劇「銀河鉄道の夜」を、コロナ禍中の21年に無観客野外朗読劇「映像作品「コロナ時代の銀河」」として映像化し、YouTubeで無料配信した功績に対して。

【選考理由】
 奨励賞の朗読劇『銀河鉄道の夜』制作チーム(代表・古川日出男)+ 監督・河合宏樹氏は、東日本大震災後の2011年12月から各地で上演した多声的な朗読劇「銀河鉄道の夜」を、コロナ禍中の21年3月に改訂し、無観客野外朗読劇「コロナ時代の銀河」として映像化し、YouTubeで無料配信した。タイタニック号の乗客とカムパネルラに訪れた悲劇と、現代に訪れた困難を重ね、廃校の校舎から校庭へと開放されていく空間において、多声を越え鎮魂と希望のために連帯する方途を示した功績は賢治賞奨励賞にふさわしい。

イーハトーブ賞

人形劇団プーク 様

宮沢賢治生前の1929年に人形劇団を創設し、48年の再建第一作に「オッペルと象」を公演し、53年には長編人形映画「セロ弾きのゴーシュ」を制作し、節目ごとに「オッペルと象」を再演してきた営為に対して。

【選考理由】
 本賞の人形劇団プーク氏は、宮沢賢治生前の1929年に創設された人形劇団で、48年の再建第一作に、農民に寄り添う姿勢に共鳴し、「オッペルと象」を選んだ。53年には長篇人形映画「セロ弾きのゴーシュ」を制作し、第一回東南アジア映画祭特別賞を受賞している。多彩な人形を操り、人間も舞台に上がり、音楽を活用し、71年には専用劇場も開設した。その後も「オッペルと象」を節目ごとに再演してきた営為はイーハトーブ賞にふさわしい。2019年(劇団創設90周年)からの再演は脚本・演出を一新し、本年1月に千秋楽を迎えた。

イーハトーブ賞奨励賞

アザリア奇譚部 様

宮沢賢治が盛岡高等農林学校時代に参加した同人誌『アザリア』の、同人13名の交流を2015年から紹介し、17年には『アザリア』創刊百周年記念展を企画し、コロナ禍中の21年にはYouTubeラジオで発信してきた営為に対して。

【選考理由】
 奨励賞のアザリア奇譚部氏は、宮沢賢治が盛岡高等農林学校時代に参加した同人誌『アザリア』の、同人13名それぞれの人物像と彼らの交流に注目してきた。その賢治を巻き込む青春群像を、2015年からコミック『アザリアの咲いた本』(全5巻)で紹介し、17年にはそれぞれの遺族の協力を得て『アザリア』創刊百周年記念展を企画し、コロナ禍中の21年にも「アザリア奇譚部」名義のYouTubeラジオで発信してきた。賢治の新しい魅力を軽快なフットワークで発信した功績はイーハトーブ賞奨励賞にふさわしい。

贈呈式について

 賞贈呈式は、令和4年9月22日(木曜)午前10時より、花巻市定住交流センター(なはんプラザCOMSホール)で開催します。

 贈呈式の詳細については、後日、改めてお知らせいたします。

宮沢賢治賞・イーハトーブ賞について

宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の過去の受賞者

 

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宮沢賢治研究発表会

【会員向け】宮沢賢治研究発表会の発表者を募集しています

 来たる9月23日に、定期大会のプログラムの一つとして、宮沢賢治研究発表会を下記の要領で開催いたします。ここに、その発表者を募集いたしますので、皆さま奮ってご応募下さい。
 発表者の旅費は、原則として各自ご負担願います。なお、ご事情によっては旅費を支給できる場合もありますので、事務局までご相談ください。

期日

2022年9月23日(金・祝)
午前10時00分~(発表者数の関係で変更あり)

会場

宮沢賢治イーハトーブ館 ホール(200席)/またはZoom等によるオンライン開催/または両者の併用
※新型コロナウイルス感染拡大状況により、入場制限をする場合があります。

発表場所

会場での発表、もしくはオンライン発表

発表時間

発表時間20分、質疑時間10分とし、1人(1件)の持ち時間を30分とします。
※ただし、質疑は会場あるいは司会者からのみ受け付けます。

発表者数

会場と時間の都合で人数を限らせていただくことがあります。

申し込み方法

申し込みフォームに必要事項を記入して送信していただくか、こちらから申し込み用紙をダウンロードし、記入して当センター事務局まで郵送して下さい。

締め切り

2022年7月31日(事務局必着)

申し込み先

宮沢賢治学会イーハトーブセンター
〒025-0014 岩手県花巻市高松1-1-1
電話:0198-31-2116 ファックス:0198-31-2132
mail :kenji.info@kenji.gr.jp

選考

応募は、本会の会員に限ります。
発表者は、定期大会実行委員会において選考させていただきます。なお、原則として応募者の発表は2年連続までとします。

宿泊

お手数ですが、各自手配願います。

宮沢賢治研究発表会 発表申し込みフォームへ