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定期大会

【会員向け】第32回総会資料の提案理由説明の訂正とお詫び

先般、宮沢賢治学会イーハトーブセンター第32回総会資料を会員の皆様に郵送させていただきましたが、提案理由説明の一部に誤りがありましたので、ここに訂正したものを掲載いたします。ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。

会員の皆様へ

 先般、宮沢賢治学会イーハトーブセンター第32回総会資料を会員の皆様に郵送させていただきましたが、「提案理由説明」の書類の一部に誤りがありましたので、下に訂正したものを掲載いたします。
 訂正箇所は次の四点で、下の訂正文では赤字で示しています。

 ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。

議案第1号  提案理由説明
  2020年度事業報告及び収支決算の承認について

 議案第1号「2020年度事業報告及び収支決算の承認について」を御説明いたします。

 総会議案書の1ページをご覧願います。

 まず、2020年度事業報告についてその概要を御説明します。

 各事業につきましては、理事会や企画委員会、賞選考委員会、編集委員会において協議等を行い、各事業の企画・運営や宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の選考、機関誌や会報の編集等を行っております。

 まず、1の定期大会の開催についてご説明いたします。定期大会プログラムのうち、リレー講演、イーハトーブサロン、参加者交流・懇親会、研究発表会の開催を断念いたしました。花巻市主催の第30回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式は2020年9月22日(火・祝)に開催され、同日に宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞贈呈式を開催いたしました。

 2の研究発表会・シンポジウム等の開催については、特定の研究課題をテーマとし、夏季休暇の時期にあわせて研究シンポジウム形式のセミナーを開催することとしております。「宮沢賢治とオノマトペ」をテーマに開催準備を進めておりましたが、新型コロナウイルス感染症対策のために2020年度の開催を断念いたしました。

 総会議案書の2ページに移ります。

 3の研修会・講座等の開催については、宮沢賢治の人と作品の普及を目的としています。

 セミナーは、春季セミナー「心象スケッチ余聞―「或る」「心理的な」「仕事の」「支度」―」をテーマに開催準備を進めておりましたが、新型コロナウイルス感染症対策のために2020年度の開催を断念いたしました。

 地方セミナーの開催については、2017年度以来となる大阪でのセミナーを予定しておりましたが、開催することが出来ませんでした。

 4の機関誌の発行については、『宮沢賢治研究 Annual』第30号を発行したほか、会報を2回、イーハトーブセンターだよりを2回発行しました。

 5のホームページの運営については、FacebookやTwitterも利用し、事業案内や業務報告などの更新を行っております。なお、2021年9月にはホームページのリニューアルを予定しております。

 6の資料及び情報の収集並びに提供については、宮沢賢治に関する図書や各種の情報を収集し、分類整理、保存するとともに、宮沢賢治ビブリオグラフィーを作成し、機関誌に掲載しております。また、会員からの資料照会等のレファレンスに対応するとともに、各地で行われる賢治イベント情報を、会報等を通じて会員に提供しております。

 議案書の3ページに移ります。

 7の企画展示・舞台発表の募集・開催については、企画展として「宮沢賢治の花巻レストラン」の開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症のまん延、宮沢賢治イーハトーブ館の閉館のため、断念いたしました。その間を含め、昨年度から引き続き「宮沢賢治・西域地誌 ―中央アジアのイーハトーブ―へのお誘い」を開催しました。その後は会員からの応募企画に加え、「イーハトーブ花巻・賢治さんの世界を描く絵画展」と題し、市内小中高生から花巻市賢治まちづくり課主催のアートストリート事業へ応募のあった絵画作品と、花巻小学校、南城小学校の児童が取り組んだ賢治作品を題材とした絵画や版画を展示いたしました。

 議案書4ページに移ります。

 8の宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の選考については、花巻市からの諮問に基づき賞選考委員会において第30回の賞の選考を行い、理事会の決定を経て、学会から市に答申したところです。受賞者については、資料をご覧いただくこととして、説明を省略させていただきます。

 9の学会功労賞の選考については、半世紀以上にわたり、識者による宮沢賢治関連の講演、パフォーマンス、上映、朗読等を学校行事として開催し、地域に根差した賢治学習活動を継続してきた功績に対して、「岩手県立花巻農業高等学校「賢治先生を偲ぶ会」」と約18年にわたり花巻市民ボランティア団体として「賢治の里」宮沢賢治の歌をうたい、その普及に努めた、「賢治の里で賢治を歌う会」へ、第5回功労賞に選考いたしました。

 5ページをご覧願います。

 次に、2020年度宮沢賢治学会イーハトーブセンター一般会計収支決算書についてご説明いたします。

 収入の部ですが、会費につきましては、決算額3,771,000円であり、予算額3,902,000円に対し131,000円の減です。センターだよりに会費納入のお願いを掲載し、未納の方にはセンターだよりや会報を送付する際に納付書を同封するなどにより、会員の継続と会費の納入確保に努めたところです。
 会員の拡大については理事会における協議事項でもあり、各委員会において様々な案が出されております。特に、若い世代への働きかけが急務であると考え、編集委員会を中心に新たな企画を予定しております。今後展開される学会活動をとおして魅力的なコンテンツに触れていただき、会員の拡大につながるよう、理事会において協議を継続し、決定した案については随時実行して参ります。
 12ページに会員数状況調を掲載しておりますが、残念ながら減少傾向は続いています。先にご説明いたしましたとおり、会員の拡大に努めて参ります。

 次に、補助金は花巻市からの補助金です。

 委託料は、企画展の開催にかかる花巻市からの委託料です。

 事業収入は、会報や機関誌売上等です。

 雑収入は、預金利息や資料コピー料等です。

 繰越金は、前年度からの繰越金です。

 収入額の合計は10,448,205円となり、予算額に対し7,576,877円の減となっております。

 次に支出の部についてご説明いたします。

 総務費のうち総会費は、総会開催に係る議案書印刷費、役員旅費、研究発表等の経費です。

 理事会費は、理事会開催に係る旅費、会議費等です。

 委員会費は、企画委員会開催に係る旅費、会議費等です。

 事務費は、通信費や事務用品等の費用です。

 事務局人件費は、職員1名分の人件費です。

 事業費のうち研究費は、夏季セミナーの開催経費として計上したものです。

 普及費は、春季セミナーや企画展、地方セミナーの開催に係る経費です。

 機関誌発行費は、機関誌や会報の編集会議の旅費、会議費、機関誌や会報、センターだより等の印刷費、通信費です。

 ホームページ運営費は、サーバー使用料です。

 資料費は、図書資料購入費用です。

 賞選考費は、宮沢賢治賞・イーハトーブ賞選考に係る経費です。

 支出額の合計は9,786,698円となり、予算額に対し8,238,384円の減となっております。
 収入決算額から支出決算額を差し引いた残額661,507円は次年度に繰越ししようとするものです。

 なお、議案書にはありませんが、特別会計決算書については、入館者への受付・案内業務や喫茶、賢治関係図書等の物品販売等を行っているものであり、職員2名に係る人件費も含まれますが、収支に会費が入っていないことから、理事会の専決事項とさせていただき、7月24日に開催した理事会において承認されたところです。

 以上で説明を終わりますが、御承認いただきますようよろしくお願いいたします。

議案第2号  提案理由説明
  2021年度事業計画及び収支予算の決定について

 議案第2号「2021年度事業計画及び収支予算の決定について」を御説明いたします。

 議案書の7ページをご覧願います。

 当学会規約第19条第2項には、学会の事業計画及び予算については、総会での予算決定までの執行は理事会の承認を得て行うこととしております。今年度の事業計画及び収支予算については、本年3月に開催した理事会において承認され、執行しているものです。

 まず、2021年度事業計画についてその概要を御説明いたします。
 
 1の定期大会の開催については、例年9月22日・23日の両日に花巻市にて開催されておりました。今年も昨年同様、新型コロナウイルス感染症まん延防止の対策として、今回のお知らせ期日に書面での開催となりました。

 2の研究発表会・シンポジウム等の開催については、まず研究発表会の開催ですが、今年度はオンラインでの開催を予定しております。HPにて参加方法をご案内してございますので、よろしくご参加ください。
 夏季セミナーの開催については、「賢治とオノマトペ」と題して、8月7日開催いたしました。宮沢賢治イーハトーブ館と講演者をオンラインで繋ぎ、その様子をYouTubeにて配信いたしました。当会としては初めての試みでしたが、講演者をはじめ会員の皆様にも好評でした。今後もオンラインを積極的に活用し、遠方の会員さんにもご参加いただける工夫をしていく所存です。

 8ページをご覧願います。

 3の研修会・講座等の開催・地方セミナーの開催についてです。新型コロナウイルス感染症の状況を見定めながら、「釜石・宮古方面ツアー」の実施に向け準備を進めております。
 地方セミナーとして、今回はZoomを利用し、「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」をオンライン開催いたします。講師は当会編集委員と前編集委員が務めます。対象は全国の学生のうち、宮沢賢治や賢治作品などをテーマとした卒業論文あるいは修士論文を考えている学生です。若い世代の会員を増やす目的もあります。
 オンラインによる指導イベントの今後の展開として、現役の小中高の先生方を対象とした教材研究セミナーなどの案も出されております。

 4の機関誌の発行については、『宮沢賢治研究 Annual』や『会報』、「イーハトーブセンターだより」の発行であります。

 5のホームページの運営について説明いたします。
 理事会では、これまであった電子メディア委員会による作業の後を受け継ぐものとして、2018年に理事外委員を含めたHP委員会を組織し、ホームページの更新作業に取り組んでまいりました。HP委員会は2020年から新たな体制となり、委員の尽力のもと、近日中に新ホームページを公開する予定です。会員の皆さまへの情報発信をより一層充実させて参る所存です。

 6の資料及び情報の収集並びに提供については、宮沢賢治に関する図書や各種の情報を収集し、分類整理、保存するとともに、宮沢賢治ビブリオグラフィーを作成し、機関誌に掲載するとともに、各種情報を会報等を通じて会員に提供してまいります。

 10ページをご覧願います。

 7の会員間の情報交流、研究活動の協力については、企画展示として議案書に記載のとおり開催しております。
 「3・11東日本大震災の記憶・陸前高田」は、東日本大震災10周年特別企画として開催いたしました。陸前高田市出身で語りべ活動をされている釘子明氏監修により写真展示を行い、期間中に講演会「3・11東日本大震災の記憶から学ぶ防災について・陸前高田編」を開催いたしました。
 8月7日からは、同日開催の夏季セミナーに合わせて企画展示「宮沢賢治とオノマトペ」を開催中です。ご講演頂いた4名の発表資料をもとにしたパネル展示と、関連する賢治作品の絵本を展示しております。

 8の宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の選考は、花巻市からの諮問に基づき選考し、花巻市に答申したものです。あわせて、宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞を選考いたしました。
 宮沢賢治学会イーハトーブセンターでは宮沢賢治賞に信時哲郎様、イーハトーブ賞に毛利衛様、イーハトーブ賞奨励賞にものがたりグループ☆ポランの会様を選考し、花巻市へ答申いたしました。
 宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞には、佐々木孝夫様を選考いたしました。
 例年9月22日に開催している宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式は、花巻市の都合により11月21日(日)に延期し開催する予定ですが、詳細については未定となっております。決定次第、当会ホームページ等においてもお知らせいたします
 第6回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞の贈呈式は、従来通り宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式と同日に開催する予定です。

 次に、2020年度宮沢賢治学会イーハトーブセンター一般会計収支予算書についてご説明いたします。

 11ページをご覧ください。

 まず、収入の部ですが、会費につきましては、前年度より248,500円減の3,653,500円を計上しております。

 補助金12,010,000円は、花巻市からの補助金であります。

 委託料の1,100,000円は、企画展の企画・立案を学会が行ってきていることから、花巻市からの企画展業務委託料として計上したものであります。そのほか、事業収入や繰越金を計上し、収入額の合計を17,712,000円としたものです。

 次に支出の部ですが、総務費として総会費、理事会費、委員会費、事務費、事務局人件費を、事業費として研究費、普及費、機関誌発行費、賞選考費等を、事業計画やこれまでの支出実績等を勘案して計上し、合計17,712,000円を計上したものです。

 以上で説明を終わりますが、御決定いただきますようよろしくお願いいたします。