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お知らせ

「宮沢賢治ビブリオグラフィー」を更新しました

 このたび、2020年1月~12月の間に発行された、宮沢賢治関連の資料の網羅的収集・整理が完了し、新たなデータ309件を、「宮沢賢治ビブリオグラフィー」に追加しました。

 今回追加したデータの分類内訳は、下記のとおりです。

  • 【作品集】 7件
  • 【論集・特集】 16件
  • 【研究・評論】 110件
  • 【学位論文】 1件
  • 【国語教育】 8件
  • 【書評】 7件
  • 【座談・対談・インタビュー】 4件
  • 【エッセイ・その他】 94件
  •  過去目録の補遺 62件

 これで、当サイトの「宮沢賢治ビブリオグラフィー」収録データ総数は、14,666件となりました。

 どうかこの最新のデータベースを、宮沢賢治に関する調査・研究にお役立て下さい。

宮沢賢治ビブリオグラフィーへ

宮沢賢治ビブリオグラフィーとは

 宮沢賢治学会イーハトーブセンターでは、1990年以降に発行された、宮沢賢治作品の書籍や作品集、研究・評論、エッセイ、書評、対談・インタビュー、新聞記事、その他の文書を網羅的に調査し、「題名」「著編者名」「書名・誌名」「発行年月」「対象としている賢治の作品名」「キーワード」等を登録したデータベース「宮沢賢治ビブリオグラフィー」を、毎年作成・更新しています。

 当センターが年1回発行する機関誌『宮沢賢治研究 Annual』には、その年に集計された資料の最新目録に加え、各資料の内容要旨を、掲載しています。
 また、宮沢賢治の作品名および事項(キーワード)から参照できる、過去の全ビブリオグラフィーデータの索引も、掲載しています。

お願い

 宮沢賢治ビブリオグラフィーに登録されていない図書、研究、評論、その他の掲載誌紙について、ご寄贈、または入手方法などのご教示を、お願いいたします。

 宮沢賢治学会イーハトーブセンターでは、会員の皆様に広くご利用いただけるよう、資料の充実に努めています。

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定期大会

【会員向け】第32回総会資料の提案理由説明の訂正とお詫び

会員の皆様へ

 先般、宮沢賢治学会イーハトーブセンター第32回総会資料を会員の皆様に郵送させていただきましたが、「提案理由説明」の書類の一部に誤りがありましたので、下に訂正したものを掲載いたします。
 訂正箇所は次の四点で、下の訂正文では赤字で示しています。

 ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。

議案第1号  提案理由説明
  2020年度事業報告及び収支決算の承認について

 議案第1号「2020年度事業報告及び収支決算の承認について」を御説明いたします。

 総会議案書の1ページをご覧願います。

 まず、2020年度事業報告についてその概要を御説明します。

 各事業につきましては、理事会や企画委員会、賞選考委員会、編集委員会において協議等を行い、各事業の企画・運営や宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の選考、機関誌や会報の編集等を行っております。

 まず、1の定期大会の開催についてご説明いたします。定期大会プログラムのうち、リレー講演、イーハトーブサロン、参加者交流・懇親会、研究発表会の開催を断念いたしました。花巻市主催の第30回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式は2020年9月22日(火・祝)に開催され、同日に宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞贈呈式を開催いたしました。

 2の研究発表会・シンポジウム等の開催については、特定の研究課題をテーマとし、夏季休暇の時期にあわせて研究シンポジウム形式のセミナーを開催することとしております。「宮沢賢治とオノマトペ」をテーマに開催準備を進めておりましたが、新型コロナウイルス感染症対策のために2020年度の開催を断念いたしました。

 総会議案書の2ページに移ります。

 3の研修会・講座等の開催については、宮沢賢治の人と作品の普及を目的としています。

 セミナーは、春季セミナー「心象スケッチ余聞―「或る」「心理的な」「仕事の」「支度」―」をテーマに開催準備を進めておりましたが、新型コロナウイルス感染症対策のために2020年度の開催を断念いたしました。

 地方セミナーの開催については、2017年度以来となる大阪でのセミナーを予定しておりましたが、開催することが出来ませんでした。

 4の機関誌の発行については、『宮沢賢治研究 Annual』第30号を発行したほか、会報を2回、イーハトーブセンターだよりを2回発行しました。

 5のホームページの運営については、FacebookやTwitterも利用し、事業案内や業務報告などの更新を行っております。なお、2021年9月にはホームページのリニューアルを予定しております。

 6の資料及び情報の収集並びに提供については、宮沢賢治に関する図書や各種の情報を収集し、分類整理、保存するとともに、宮沢賢治ビブリオグラフィーを作成し、機関誌に掲載しております。また、会員からの資料照会等のレファレンスに対応するとともに、各地で行われる賢治イベント情報を、会報等を通じて会員に提供しております。

 議案書の3ページに移ります。

 7の企画展示・舞台発表の募集・開催については、企画展として「宮沢賢治の花巻レストラン」の開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症のまん延、宮沢賢治イーハトーブ館の閉館のため、断念いたしました。その間を含め、昨年度から引き続き「宮沢賢治・西域地誌 ―中央アジアのイーハトーブ―へのお誘い」を開催しました。その後は会員からの応募企画に加え、「イーハトーブ花巻・賢治さんの世界を描く絵画展」と題し、市内小中高生から花巻市賢治まちづくり課主催のアートストリート事業へ応募のあった絵画作品と、花巻小学校、南城小学校の児童が取り組んだ賢治作品を題材とした絵画や版画を展示いたしました。

 議案書4ページに移ります。

 8の宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の選考については、花巻市からの諮問に基づき賞選考委員会において第30回の賞の選考を行い、理事会の決定を経て、学会から市に答申したところです。受賞者については、資料をご覧いただくこととして、説明を省略させていただきます。

 9の学会功労賞の選考については、半世紀以上にわたり、識者による宮沢賢治関連の講演、パフォーマンス、上映、朗読等を学校行事として開催し、地域に根差した賢治学習活動を継続してきた功績に対して、「岩手県立花巻農業高等学校「賢治先生を偲ぶ会」」と約18年にわたり花巻市民ボランティア団体として「賢治の里」宮沢賢治の歌をうたい、その普及に努めた、「賢治の里で賢治を歌う会」へ、第5回功労賞に選考いたしました。

 5ページをご覧願います。

 次に、2020年度宮沢賢治学会イーハトーブセンター一般会計収支決算書についてご説明いたします。

 収入の部ですが、会費につきましては、決算額3,771,000円であり、予算額3,902,000円に対し131,000円の減です。センターだよりに会費納入のお願いを掲載し、未納の方にはセンターだよりや会報を送付する際に納付書を同封するなどにより、会員の継続と会費の納入確保に努めたところです。
 会員の拡大については理事会における協議事項でもあり、各委員会において様々な案が出されております。特に、若い世代への働きかけが急務であると考え、編集委員会を中心に新たな企画を予定しております。今後展開される学会活動をとおして魅力的なコンテンツに触れていただき、会員の拡大につながるよう、理事会において協議を継続し、決定した案については随時実行して参ります。
 12ページに会員数状況調を掲載しておりますが、残念ながら減少傾向は続いています。先にご説明いたしましたとおり、会員の拡大に努めて参ります。

 次に、補助金は花巻市からの補助金です。

 委託料は、企画展の開催にかかる花巻市からの委託料です。

 事業収入は、会報や機関誌売上等です。

 雑収入は、預金利息や資料コピー料等です。

 繰越金は、前年度からの繰越金です。

 収入額の合計は10,448,205円となり、予算額に対し7,576,877円の減となっております。

 次に支出の部についてご説明いたします。

 総務費のうち総会費は、総会開催に係る議案書印刷費、役員旅費、研究発表等の経費です。

 理事会費は、理事会開催に係る旅費、会議費等です。

 委員会費は、企画委員会開催に係る旅費、会議費等です。

 事務費は、通信費や事務用品等の費用です。

 事務局人件費は、職員1名分の人件費です。

 事業費のうち研究費は、夏季セミナーの開催経費として計上したものです。

 普及費は、春季セミナーや企画展、地方セミナーの開催に係る経費です。

 機関誌発行費は、機関誌や会報の編集会議の旅費、会議費、機関誌や会報、センターだより等の印刷費、通信費です。

 ホームページ運営費は、サーバー使用料です。

 資料費は、図書資料購入費用です。

 賞選考費は、宮沢賢治賞・イーハトーブ賞選考に係る経費です。

 支出額の合計は9,786,698円となり、予算額に対し8,238,384円の減となっております。
 収入決算額から支出決算額を差し引いた残額661,507円は次年度に繰越ししようとするものです。

 なお、議案書にはありませんが、特別会計決算書については、入館者への受付・案内業務や喫茶、賢治関係図書等の物品販売等を行っているものであり、職員2名に係る人件費も含まれますが、収支に会費が入っていないことから、理事会の専決事項とさせていただき、7月24日に開催した理事会において承認されたところです。

 以上で説明を終わりますが、御承認いただきますようよろしくお願いいたします。

議案第2号  提案理由説明
  2021年度事業計画及び収支予算の決定について

 議案第2号「2021年度事業計画及び収支予算の決定について」を御説明いたします。

 議案書の7ページをご覧願います。

 当学会規約第19条第2項には、学会の事業計画及び予算については、総会での予算決定までの執行は理事会の承認を得て行うこととしております。今年度の事業計画及び収支予算については、本年3月に開催した理事会において承認され、執行しているものです。

 まず、2021年度事業計画についてその概要を御説明いたします。
 
 1の定期大会の開催については、例年9月22日・23日の両日に花巻市にて開催されておりました。今年も昨年同様、新型コロナウイルス感染症まん延防止の対策として、今回のお知らせ期日に書面での開催となりました。

 2の研究発表会・シンポジウム等の開催については、まず研究発表会の開催ですが、今年度はオンラインでの開催を予定しております。HPにて参加方法をご案内してございますので、よろしくご参加ください。
 夏季セミナーの開催については、「賢治とオノマトペ」と題して、8月7日開催いたしました。宮沢賢治イーハトーブ館と講演者をオンラインで繋ぎ、その様子をYouTubeにて配信いたしました。当会としては初めての試みでしたが、講演者をはじめ会員の皆様にも好評でした。今後もオンラインを積極的に活用し、遠方の会員さんにもご参加いただける工夫をしていく所存です。

 8ページをご覧願います。

 3の研修会・講座等の開催・地方セミナーの開催についてです。新型コロナウイルス感染症の状況を見定めながら、「釜石・宮古方面ツアー」の実施に向け準備を進めております。
 地方セミナーとして、今回はZoomを利用し、「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」をオンライン開催いたします。講師は当会編集委員と前編集委員が務めます。対象は全国の学生のうち、宮沢賢治や賢治作品などをテーマとした卒業論文あるいは修士論文を考えている学生です。若い世代の会員を増やす目的もあります。
 オンラインによる指導イベントの今後の展開として、現役の小中高の先生方を対象とした教材研究セミナーなどの案も出されております。

 4の機関誌の発行については、『宮沢賢治研究 Annual』や『会報』、「イーハトーブセンターだより」の発行であります。

 5のホームページの運営について説明いたします。
 理事会では、これまであった電子メディア委員会による作業の後を受け継ぐものとして、2018年に理事外委員を含めたHP委員会を組織し、ホームページの更新作業に取り組んでまいりました。HP委員会は2020年から新たな体制となり、委員の尽力のもと、近日中に新ホームページを公開する予定です。会員の皆さまへの情報発信をより一層充実させて参る所存です。

 6の資料及び情報の収集並びに提供については、宮沢賢治に関する図書や各種の情報を収集し、分類整理、保存するとともに、宮沢賢治ビブリオグラフィーを作成し、機関誌に掲載するとともに、各種情報を会報等を通じて会員に提供してまいります。

 10ページをご覧願います。

 7の会員間の情報交流、研究活動の協力については、企画展示として議案書に記載のとおり開催しております。
 「3・11東日本大震災の記憶・陸前高田」は、東日本大震災10周年特別企画として開催いたしました。陸前高田市出身で語りべ活動をされている釘子明氏監修により写真展示を行い、期間中に講演会「3・11東日本大震災の記憶から学ぶ防災について・陸前高田編」を開催いたしました。
 8月7日からは、同日開催の夏季セミナーに合わせて企画展示「宮沢賢治とオノマトペ」を開催中です。ご講演頂いた4名の発表資料をもとにしたパネル展示と、関連する賢治作品の絵本を展示しております。

 8の宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の選考は、花巻市からの諮問に基づき選考し、花巻市に答申したものです。あわせて、宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞を選考いたしました。
 宮沢賢治学会イーハトーブセンターでは宮沢賢治賞に信時哲郎様、イーハトーブ賞に毛利衛様、イーハトーブ賞奨励賞にものがたりグループ☆ポランの会様を選考し、花巻市へ答申いたしました。
 宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞には、佐々木孝夫様を選考いたしました。
 例年9月22日に開催している宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式は、花巻市の都合により11月21日(日)に延期し開催する予定ですが、詳細については未定となっております。決定次第、当会ホームページ等においてもお知らせいたします
 第6回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞の贈呈式は、従来通り宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式と同日に開催する予定です。

 次に、2020年度宮沢賢治学会イーハトーブセンター一般会計収支予算書についてご説明いたします。

 11ページをご覧ください。

 まず、収入の部ですが、会費につきましては、前年度より248,500円減の3,653,500円を計上しております。

 補助金12,010,000円は、花巻市からの補助金であります。

 委託料の1,100,000円は、企画展の企画・立案を学会が行ってきていることから、花巻市からの企画展業務委託料として計上したものであります。そのほか、事業収入や繰越金を計上し、収入額の合計を17,712,000円としたものです。

 次に支出の部ですが、総務費として総会費、理事会費、委員会費、事務費、事務局人件費を、事業費として研究費、普及費、機関誌発行費、賞選考費等を、事業計画やこれまでの支出実績等を勘案して計上し、合計17,712,000円を計上したものです。

 以上で説明を終わりますが、御決定いただきますようよろしくお願いいたします。

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定期大会

【会員向け】宮沢賢治学会イーハトーブセンター第32回総会は、文書協議とします

会員の皆様へ

 2021年度の宮沢賢治学会イーハトーブセンター第32回総会は、新型コロナウイルスの流行状況に鑑み、文書協議にて開催することとなりました。
 会員の皆様には、総会資料を郵送いたしましたので、議案への賛否やご意見の回答を、よろしくお願い申し上げます。
 郵送による回答は、9月30日の消印まで有効です。メール・FAX・ウェブフォームによる回答の締め切りは、9月30日の24時ですので、これまでにお願いいたします。

 ウェブフォームによる回答を選択される方は、下の「総会ウェブ回答ボタン」を押していただくと、回答用のフォームに移行しますので、必要事項を入力して、送信して下さい。(お一人の会員が、別の方法で重複して回答されないよう、ご注意をお願い申し上げます。)

総会ウェブ回答ボタン


 以下に、岡村民夫代表理事の総会挨拶を、掲載いたします。

宮沢賢治学会イーハトーブセンター第32回総会 代表理事挨拶

岡村 民夫

 みなさまにおかれましては、新型コロナウイルス感染症の問題に収束の兆しがなく、落ち着かない毎日をお過ごしのことと存じます。

 昨年度と同様、コロナ禍の状況にあって宮沢賢治学会イーハトーブセンターの総会を開催することができず、文書協議のかたちをとらざるを得なくなりましたが、時期を通常開催にほぼ合わせることができました。ご理解いただければ幸いでございます。

 委員会と理事会に関しましては、オンライン・システムを導入し、本年度は、概して対面会議によっていた時期以上に議論を密にすることができております。またホームページ委員会での度重なる検討を通し、宮沢賢治学会およびイーハトーブ館のホームページを刷新することができました。お気づきの点がございましたら、学会事務局までご意見をお寄せください。

 事業計画に関しましては、大きな変化として、ようやく今年度からオンライン配信によるセミナーを実施することができました。今後、セミナー・研究発表会等もオンラインでの実施を進めていく計画です。

 宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞の贈呈式を通常の日取りで開催できませんことは残念でありますが、コロナ禍の現状と市主催による宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式の延期に合わせた措置としてご理解ください。

 特別会計の大幅収入減を補填する措置として、事務局および理事会で幾度も議論を重ねた末、過日お願い致しましたご寄付に関しまして、大変なご協力をいただきましたことを深く感謝致します。けれども一旦減少方向に向かいました感染者数が、この夏、爆発的に増加し、イーハトーブ館が再び休館せざるを得なくなりました。誠に心苦しいことですが、引き続きご寄付について通知することと判断いたしました。これはまったく任意のものでございますので、ご無理のない範囲でお受け止めくださるようお願い致します。

 最後になりましたが、みなさまのご健康、また、一日も早くみなさまと花巻市で再会できますことを祈念し、ご挨拶とさせていただきます。

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お知らせ

9月25日(土)より、宮沢賢治イーハトーブ館を再開します

 新型コロナウイルスに関する「岩手県緊急事態宣言」が9月16日に解除されたことを受けて、8月14日から休館しておりました宮沢賢治イーハトーブ館は、9月25日(土)より開館いたします。
 感染対策には十分ご注意の上、またぜひ当館にお越し下さい。お待ち申し上げています。

 なお、引き続き感染予防のため、ご利用に当たっては下記の条件をお守りいただくよう、お願いいたします。

利用条件
  • 発熱や風邪の症状がある方の入場不可
  • マスクの着用、手指消毒を実施
  • 検温を行い37.5度以上の発熱者は入場制限
  • 入館者(代表)は住所・氏名・連絡先・入館人数を記入
  • 混雑状況によっては、入場人数を制限し、順路により距離を開けた観覧をお願いする場合があります

注)今後の感染状況により、変更することがあります。

(参考)9月25日から「レベル3」として開館する花巻市の施設

博物館、総合文化財センター、歴史民俗資料館、郷土文化保存伝承館、農業伝承館、宮沢賢治記念館、宮沢賢治イー ハトーブ館、花巻新渡戸記念館、高村光太郎記念館、萬鉄五郎記念美術館、早池峰と賢治の展示館、宮沢賢治童話村(ライトアップも25日以降の土日に実施)

 

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お知らせ

ウェブサイトをリニューアルしました

 このたび、当センターのウェブサイトを一新しました。

 新たなURLは、

https://www.kenji.gr.jp/ で、従来のURLの「http」が、「https」に変わっています。旧URLからも転送されるように設定していますが、ブックマークをしていただいている方は、新URLに更新しておいて下さい。

新サイトの特徴

 今回の新しいサイトには、次のような特徴があります。

  1. スマートフォン表示対応
    • 端末の画面幅に応じて自動的にレイアウトが変更されるレスポンシブデザインを採用することにより、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど様々な大きさの端末で、見やすい表示を実現しています。
  2. SSL認証への対応(https化)
    • 通信の暗号化により、閲覧者の個人情報が保護されます。
  3. 簡便でわかりゃすいメニュー構成
    • メインメニューは、「Home」「入会案内/会の紹介」「活動内容」「アーカイヴ」「宮沢賢治イーハトーブ館」「お問合せ」という6項目に整理し、各項目にマウスポインタを置くと、ドロップダウンでサブメニューが表示されます。
  4. 視覚に障害のある方にもやさしい表示
    • ヘッダー部分に、文字サイズや背景色の変更ボタンを搭載しました。
  5. 広報機能の充実
    • 当センターのイベントや告知事項を、トップページのスライドショーと新着情報欄に、わかりやすく表示します。新着情報の見出しは、詳しい広報記事にリンクしています。
  6. 資料集積機能の充実
新サイトこぼれ話
ヘッダーロゴについて

 各ページ上端のヘッダーにあるロゴマークの、賢治のシルエットを囲んでいるアーチ状の輪郭は、『春と修羅』初版本の、函の表面の図案から引用しています。

 ロゴマークの「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」「宮沢賢治イーハトーブ館」の文字は、花巻市桜の賢治詩碑に高村光太郎が揮毫した文字を、翻案したものです。

トップページ「ポラーノの広場」について

 トップページに掲載している、賢治晩年の作品「ポラーノの広場」の一節は、当センター『会報』創刊号の「代表理事あいさつ」において、入沢康夫初代代表理事が、その精神を托す言葉として引用したものです。
 またそれに続く文章の、《広場》《情報センター》の語も、当センター創設時の「願い」を表す言葉として、「設立趣意書」に記されているものです。

 宮沢賢治学会イーハトーブセンター創立の思いを新たにするために、ここに再び掲げました。

 

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宮沢賢治研究発表会

「第30回宮沢賢治研究発表会」のご案内(終了)

 新型コロナウイルス感染対策のため、本年度の第30回宮沢賢治研究発表会は、Zoomウェビナーによるオンライン方式で、下記のように開催します。
 当センターとしても初めての方法ですが、多くの方々のご参加をお待ちしています。

日時

2021年9月23日(木・祝) 13時開始
発表者お一人の持ち時間は30分で、発表を20分、質疑応答を10分とします。

方法

Zoomアプリを使用した、ウェビナー形式

参加申込み

 参加を希望される方は、下の「申込ボタン」を押下すると、「ウェビナー登録」の画面に移行しますので、必要事項をご入力下さい。
 ご入力いただいたメールアドレスに、「参加リンク」が記されたメールが送信されます。

参加方法

 視聴される方は、発表会当日までに、参加の際に使用する端末に、Zoomアプリをインストールしておいて下さい。(Zoomダウンロードセンター参照)
 当日は、その端末から、上記で送付された「参加リンク」をクリック(またはタップ)していただくと、発表会に接続されます。

第30回宮沢賢治発表会:  発表者・演題・要旨
中路 正恒 「森の答え ――村を開くことの許し」

要旨:
「狼森と笊森、盗森」には森の中の野原に入りそこで村を開こうとした百姓たちと森たちとの間のやりとりが実際どんな「言語」でなされたと考えられるかという問題が隠れている。森たちが実際に日本語の音声を通じて「いゝぞお」等の答えをしたとは考え難いからである。しかし百姓たちはほんとうに森の答えが聞きたかったに違いない。東南アジア研究はスラウェシ島ゴロンタロのある村の村開きの様子を伝えている。目星を付けた土地に向かう途中でまず鳥占いをし、吉と出れば目指す場所に行きそこに生えている幼木を引き抜く。根まで切れずに引き抜けたら森の神の許しが出たとされ、その後捧げものが供される。ここでは神の答えが森の生態を通じて明確に与えられている。「狼森…」では「いゝぞお」などの言葉による答えは暫定的なもので、ほんとうは童隠し、農具隠し、粟盗みなどの試練とその解決を通じて森の本当の答えが与えられたと読めるのではないか?

望月 善次 「宮澤トシの総合的考察(一)~ 鈴木竹松の略歴概要と作曲校歌の紹介を兼ねながら ~」

要旨:
 宮澤トシは、賢治の妹として賢治研究の中に小なくない位置を占めている。
 しかし、同時にトシの生涯は、「自省録」に現れている様に「賢治の妹」ということを越えた意味も有している、というのが発表者の見解である。トシの生涯が持つ意味は、山根知子等の先人によって拓かれて来たが、その考察は、ともすれば賢治(及びその作品)やトシの側から行われて来た。そうした考察に他からの観点を加えることによって更にその魅力の奥行は増すものと考えられる。今回は、その具体としてトシの「恋愛事件」の相手であった鈴木竹松の略歴紹介を、その作曲した校歌紹介と併せて行いたい。

 

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お知らせ

「宮沢賢治イーハトーブ館」休館のお知らせ

 岩手県は、県内における新型コロナウイルス感染症が拡大していることに鑑み、新たな感染を強力に抑え込むため、8月12日に「岩手緊急事態宣言」を発令しました。
 花巻市では、同宣言の発令に伴い、8月14日から、市関連施設の利用制限を「レベル4」で運用することといたしました。

 これによって、花巻市の運営する「宮沢賢治イーハトーブ館」も、8月14日より休館させていただきます。

 また再開の際には、当サイトでお知らせさせていただきますので、いましばらくお待ち下さい。

【参考】新型コロナウイルス感染拡大による花巻市関連施設の利用制限ガイドライン
  • レベル1
    市内・県内の感染者は無い状況が続いた場合
    (レベル1へ移行す目安としては、市内・県内の感染者は0が続き、首都圏等で感染が少ない場合)
  • レベル2
    市内・県内の感染者は減少している場合
    (レベル2へ移行する目安としては、市内の感染者は0が続き、県内の感染者は一ケタ以下が続き、首都圏等で感染が減少している場合)
  • レベル3
    市内で感染拡大の恐れがある場合
    県内で感染拡大の恐れがある場合
    (市内において感染が若干あり、県内において感染が減少していない、または二ケタ以上の感染者がある場合)
  • レベル4
    緊急事態宣言が岩手県に発令された場合
    県内・市内で感染が拡大している場合
    市内で感染者が連続して発生している場合
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イーハトーブ館企画展示

企画展「宮沢賢治とオノマトペ」を開催します

展示期間: 2021年8月7日(土)~11月17日(水)
時間: 8:30~17:00(最終日は16時までの予定)
会場: 宮沢賢治イーハトーブ館1階展示室

賢治の多彩なオノマトペ

 「オノマトペ(onomatopée)」とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、「擬音語と擬態語をまとめた言い方」(小野正弘主幹『現代新国語辞典』(三省堂))のことです。
 擬音語とは、実際に出ている音を言葉で表現するもので、「犬がワンワン吠える」の「ワンワン」がそれにあたります。
 これに対して擬態語は、音はしていない状態や感情について表現するもので、「ニコニコ笑う」「しーんと静まる」などがそうです。

 宮沢賢治は、その作品にオノマトペを多用したことで知られています。たとえば、童話「雪渡り」には、「キックキックトントン」というオノマトペが出てきます。子狐の紺三郎と、四郎とかん子という人間の子どもが出会い、堅く凍った雪の上で嬉しさのあまり踊り出す場面で使われていて、その後も繰り返し、みんながこれを歌うのです。かわいい響きによって、雪のきしみと軽やかに弾む足が目に浮かぶような効果を上げています。
 そのほか、賢治は「風の又三郎」の「どっどど どどうど どどうと どどう」、「やまなし」の「かぷかぷ」、「どんぐりと山猫」の「山がうるうるもりあがっている」など、これまで誰も使ったこともないような、たくさんの印象的なオノマトペを用いています。

 オノマトペは、賢治の作品世界をとても豊かにしているのです。

企画展「宮沢賢治とオノマトペ」について

 今回、宮沢賢治学会イーハトーブセンターは、2021年8月7日に、夏季セミナー「宮沢賢治とオノマトペ」を開催しましたが、同日から11月17日にかけて、企画展示「宮沢賢治とオノマトペ」も行っています。
 企画展示の内容は、8月7日のセミナーにおける講師4人のお話の紹介と、オノマトペが特徴的な宮沢賢治の様々な絵本の展示から、構成されています。

 詳しい内容は、以下の通りです。

小野正弘氏(明治大学教授)の講演:「ゆれる賢治オノマトペ「ちゃんと」「ぢっと/じっと」―」

 小野さんの講演では、賢治作品のオノマトペに見られる「ゆれ」について、詳しく解説されます。
 たとえば「ちゃんと」の場合、「ちゃんとやってきた」の「ちゃんと」は、「間違いなく」の意味(一般の情態副詞)ですが、「ちゃんと腰掛ける」の「ちゃんと」は、岩手の方言で「かしこまって・落ち着いて」の意味で使われています(方言的オノマトペ)。これは、「意味のゆれ」と言えます。
 その一方、賢治の童話では「ぢっと」と「じっと」が共存するなど、「表記のゆれ」も存在しています。
 このような「ゆれ」の様子からも、賢治のオノマトペの変幻自在さを垣間見ることができます。

竹田晃子氏(フェリス女学院大学/岩手大学非常勤講師)の講演:「宮沢賢治作品と同時期方言資料の比較―オノマトペを中心に―」

 賢治の作品では、オノマトペが頻繁かつ効果的に使用されているのですが、とりわけ方言的な要素を含んだオノマトペが、多く見られます。この竹田さんの講演では、賢治が生きた時代の方言資料を克明に参照しながら、賢治の作品中の方言オノマトペが分析されます。
 たとえば、当時の岩手方言では、オノマトペを使って自動詞を作る接尾辞「~メク」と、他動詞を作る接尾辞「~メカス」が多用されていたのですが、賢治作品において、この「メク類」と「メカス類」の接尾辞が、がどのように用いられているかという調査の結果が、紹介されます。

川崎めぐみ氏(名古屋学院大学商学部准教授)の講演:「『聴耳草子』と賢治のオノマトペ表現の比較―」

 賢治と交流があった、佐々木喜善という岩手の作家・民俗学者がいます。喜善は、柳田国男『遠野物語』の語り部として知られ、「日本のグリム」とも言われるほどの昔話の採集者でもありました。彼の著書『聴耳草子』は、1931(昭和6)年に刊行されたもので、青森・岩手・秋田・宮城各県の昔話を採録しています。
 この川崎さんの講演では、佐々木喜善の『聴耳草子』に見られるオノマトペを紹介しつつ、賢治作品のオノマトペとの比較が行われます。架空の世界を形作る舞台装置として、賢治はイメージ喚起力のあるオノマトペを多用したのではないか、という興味深い指摘もなされています。

栗原敦氏(実践女子大学名誉教授)の講演:「宮沢賢治と中原中也―オノマトペをめぐって―」

 詩人の中原中也は、賢治より11歳年下で、1907(明治40)年生まれです。賢治が中也に言及した痕跡はみつかりませんが、中也は賢治の『春と修羅』を愛読していて、「宮沢賢治の詩」という評論(昭和10年6月)を発表するなど、賢治の影響を受けていました。
 この栗原さんの講演では、賢治と中也の詩に表現されたオノマトペが、比較されます。賢治は、童話だけでなく詩にもオノマトペを多用した一方、中也は賢治ほど多用していないものの、効果的にオノマトペを使用していることが、豊富な実例とともに興味深く紹介されます。

絵本展示

 「雪渡り」「やまなし」「注文の多い料理店」「なめとこ山の熊」「オツベルと象」など、オノマトペを特徴的に使用している賢治童話の絵本が、数多く展示されています。
 なお、展示されている絵本は、館の売店で購入することもできます。

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宮沢賢治セミナー

夏季セミナー「宮沢賢治とオノマトペ」を開催します

2021年度 宮沢賢治学会イーハトーブセンター 夏季セミナー

宮沢賢治とオノマトペ

主催:宮沢賢治学会イーハトーブセンター
期日:2021年8月7日(土)
受付:13:00  開演:13:30
会場:宮沢賢治イーハトーブ館 ホール(上限80名)
入場無料・YouTubeによる配信あり
※新型コロナウイルス感染症対策により、予定を変更する場合があります。

今回のセミナーでは、宮沢賢治作品における特徴のひとつとも言える「オノマトペ」についてとりあげます。
宮沢賢治のオノマトペに見られる「ゆれ」についての考察。宮沢賢治の作品群と、方言調査の報告書・方言辞典や方言集等地域資料群との比較。佐々木喜善による民話集『聴耳草紙』と宮沢賢治のオノマトペを比較し、民話からの影響や独自性に迫る発表。そして、独自なオノマトペを生み出した中原中也と宮沢賢治作品の「童話」「詩」を見渡すことで見えてくる、二人の共通性と宮沢賢治が持つ表現意識の根源、賢治オノマトペの魅力とはどのようなものか。

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宮沢賢治研究発表会

宮沢賢治研究発表会の発表者を募集しています

 定期大会のプログラムのひとつとして、宮沢賢治研究発表会を次のとおり開催いたします。ここにその発表者を募集いたしますので、御応募くださいますようご案内申し上げます。
発表者の旅費は各自負担願います。なお、ご事情によっては旅費を支給できる場合もありますので、事務局までご相談ください。
 たくさんの応募をお待ちしております。

  • 期日
    2021年9月23日(木・祝)
    午前9時00分~(発表者数の関係で変更あり)

  • 会場
    宮沢賢治イーハトーブ館 ホール(200席)・またはYoutubeによる配信・併用
    ※新型コロナウイルス感染拡大状況により、入場制限をする場合があります。

  • 発表場所
    会場での発表、もしくはZoomによるオンライン発表

  • 発表時間
    発表時間20分、質疑時間10分とし、1人(1件)の持ち時間を30分とします。

  • 発表者数
    会場と時間の都合で人数を限らせていただくことがあります。

  • 申込方法
    所定の申込用紙に発表要旨(400字以内)を添えてお申込みください。
    申込用紙はこちらからダウンロードのほか、申込フォームから直接お申込みいただけますので、ご利用ください。

  • 締め切り
    2021年7月31日(事務局必着)

  • 申し込み先
    宮沢賢治学会イーハトーブセンター
    〒025-0014 岩手県花巻市高松1-1-1
    電話:0198-31-2116 ファックス:0198-31-2132
    mail :kenji.info@kenji.gr.jp

  • 選考
    応募は、本会の会員に限ります。
    発表者は、定期大会実行委員会において選考させていただきます。なお、原則として応募者の発表は2年連続までとします。

  • 宿泊
    お手数ですが、各自手配願います。